【言志四録を詠み解く引き寄せ短歌シリーズ】第119回です。
佐藤一斎の《言志四録》の《言志録》からご紹介します。
【書き下し文】
『一物(ぶつ)を多くすれば斯(ここ)に一事(じ)を多くし、一事を多くすれば斯(ここ)に一累(るい)を多くす。』
《 言志録 219 》
【訳文】
「物が一つ増えれば、やることが一つ増える。やることが一つ増えれば煩わしさが増える。」
参考文献:講談社学術文庫《言志四録(一)言志録》
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ここでいう「物」とは余計な物、余分な物という意味だと思います。
余計な物や余分な物は、日頃から整理整頓していかないとどんどん増えていきます。
そして、本当に必要な物が余分な物に紛れてしまって探すのに時間がかかったり、紛失してしまったりと煩わしさが増えていきます。
このように整理整頓は難しいものです。
なぜなら、必要な物か不要な物かの判断を後回しにしてしまうからです。
後で必要になるかもしれないからと残しておくことは、整理整頓の精神を放棄しているようなもので、常に物事を減らすのを意識することが大事ですね。
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とりあえず
今後要るかも
しれぬから
残しておいて
どこかへ消える
今すぐに
要るか要らぬか
決めるのだ
なぜ要るのかを
はっきりさせよ
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今確実に要る物事か
どうかを
今着実に判断する
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本日も
ご覧いただき
ありがとう
ございます
【R060208】