◆ 分を知り足るを知る ◆ | ★ 文芸で楽しく生きよう エレガントに人生を輝かそう

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~ 引き寄せ文芸  “ 世界のBUNGOたれ ” ~

【言志四録を詠み解く引き寄せ短歌シリーズ】第83回です。

佐藤一斎の《言志四録》の《言志録》からご紹介します。



【書き下し文】

『分(ぶん)を知り、然(しか)る後(のち)に足(た)るを知る。』

《 言志録 42 》


【語義】

『分(ぶん)』… 自分と他人とを分かつ身分であり、分限。


【訳文】

「自分の身分を知れば、その望外のことは望めず、また自分の天分を自覚すれば、現状で満足することを知る。」


参考文献:講談社学術文庫《言志四録(一)言志録》



* * * * * * * *

足るを知ることについては、以前からもお話ししていますが、この「足るを知る」前提として、自分の身分を知り、天分を自覚するとあります。

これは、俗っぽい言い方になりますが、身の程を知るということではないでしょうか。

身の程を知るという言葉のニュアンスからは、自分の程度をわきまえて慎めよと受け止めてしまいそうです。

身の程を知るというのは、つまるところ “自分を知る” ということだと思います。

この自分を知るために、まず自分という存在を感じてみましょう。

今の自分で十分ありがたい、自分は幸せな存在だと感じてみるのです。

もし不平不満ばかりを言っているとしたら、そんな自分に対し「身の程を知れ」と喝を入れてやってください。

自分は十分幸せでありがたい存在なのだと信じてください。

これは自己肯定感や自己充足感につながることでもあります。

このことは、自分という存在を、自分の豊かさを実感することでもあります。

足るを知ることは、自己肯定感や自己充足感に浸り、そこから自分の潜在的なパワーが発揮されるというわけです。





* * * * * * * *

 我が分(ぶん)を
 知って感謝の
 足(た)るを知る
 だから自分は
 幸せなんだ


 感じよう
 自分自身を
 認めよう
 自分自身が
 豊かなことを

* * * * * * * *



自分自身を感じることが
足るを知るということだ




分を知ることが
足るを知ることの
前提なんです
「自(みずか)ら分」を知る
そんな自分が
足るを知ると
いうわけです



本日も
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ございます

【R050214】