◆ 心は外にあらわれる ◆ | ★ 文芸で楽しく生きよう エレガントに人生を輝かそう

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~ 引き寄せ文芸  “ 世界のBUNGOたれ ” ~

【言志四録を詠み解く引き寄せ短歌シリーズ】第81回です。

佐藤一斎の《言志四録》の《言志録》からご紹介します。



【書き下し文】

『信(しん)を人に取ること難(かた)し。人は口を信(しん)ぜずして躬(み)を信じ、躬(み)を信ぜずして心を信ず。是(これ)を以(もつ)て難(かた)し。』

《 言志録 148 》

【訳文】

「人から信用を得ることは難しい。いくら口でうまいことを言っても、人は言葉を信用しないで、その人の行いを信用する。

いや、行いを信用せずに、心を信ずるものだ。その心を人に示すことは難しいので、信用を人に得ることは難しいことなのだ。」

参考文献:講談社学術文庫《言志四録(一)言志録》



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口では何を言っても口先だけのものであれば、その言葉だけで人の信用を得ることは難しいです。

この「言葉」もさることながら、その人の「行い」がさらに大切です。

そして、なんといっても言葉や行いより「心」が肝心です。

しかし、言葉や行いは(外から見えるので)分かりやすいものですが、心は見ることはできません。

したがって、心を人に示すことは難しく、人の信用を得ることは難しいのです。

心の中は見えなくても、心遣いからはある程度は分かりますし、思いは分からなくても、思いやりという形で相手に伝わります。

その行動や言動が、すなわち、その人の心をあらわしているというわけです。



* * * * * * * *

 信用は
 言葉だけでは
 得られない
 言葉が示す
 その人の行い


 信用は
 行いからも
 分からない
 行いではかる
 その人の心

* * * * * * * *




他人の心は見えないが
自分の心自体も
分かっていないものだ





本日も
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【R050207】