矢沢永吉完成前夜Part Ⅱ | 最低最悪な矢沢永吉私設ファンサイト管理人のブログ。まともな矢沢ヲタは、来ちゃダメ!
今回検証するのは、成りあがりに出てくる「クリスマスに、鉄工所の息子にケーキを見せびらかされたあげく顔に投げつけられ、じっと耐えた後にクリームを舐める矢沢永吉少年」という、あまりにも有名なお話である。

成りあがり発売以降の矢沢永吉の記事には、ちょいちょいこの話が出てくる。

貧困からスーパースターへの道☆矢沢永吉を紹介するのには、もってこいの話ですからな!

この話が特に詳細に記されているのが、78年発売の女性自身の記事である。


ある年のクリスマス。友だちが、大きなケーキを自慢げに家から持ち出してきて、食らっていた。永吉は、それを見ていた。

いっぺんでいい、あんなにクリームが厚くぬってあるケーキを食べてみたかった。
永吉は、「おくれよ」とは言わなかった。ただ、まばたきもせず、見つめていた。
その灼きつく視線が、ケーキを食う少年を圧迫し、うとましい思いにさせたのか、少年は次第に落ちつきを失い、やがて絶叫した。
「永吉、食え!」
同時に少年の手から、食いかけのケーキが投げつけられた。それは永吉の頬に当たって、地べたに落ちた。
「なにを、この野郎って、オレが飛びかかって、そいつを死ぬほど殴った···となればカッコいいさ。だけど、それじゃマンガだよ。絵そらごとよ。現実は、そんなカッコよくはないぜ。そのとき、オレはどうしたと思う?」
「オレは立っていた。だまって棒みたいに立っていた。相手がその場からいなくなるまでさ。それから、人さし指でほっぺたのクリームをこそげとって、そっとなめたよ。舌がとろけそうに甘かった。」
「ほっぺたに、もっとべったり、クリームがつけばよかったと思いながら、オレはそれをなめたぜ。現実ってのは、そんなもんよ」(原文ママ)
[1978年女性自身の記事より抜粋]


成りあがりよりも更に詳細に、状況や心理描写が記してありますな。
巴山···じゃなくて矢沢永吉少年のやるせなさ、悔しさ、切なさ、金への欲望や願望が伝わってくる、実に素晴らしい話だと言わざるを得ません!

特に「そいつを死ぬほど殴った···となればカッコいいさ。だけど、それじゃマンガだよ。絵そらごとよ。」という箇所なんか、読んでて切なくなってくる程ですよ!

『成りあがりでは「そいつが横を向いてる時に、舌をのばしてなめた」てなっている所が、「相手がいなくなってから、人さし指でクリームをこそげとって、そっとなめた」って変わってるのは、ちょっとおかしいんじゃないか⁉』と思ってる成りあがり原理主義者もいると思いますが(笑)、だいたいは合ってるんだから、そんな小さなコトを気にしちゃ嫌ですよ!(爆)



ヲイラが持ってる乏しい資料を見てみると、古いところでは、76年の女性セブンでもこの話に触れている。


クリスマスのときも、そうだったな。近所のガキがケーキを持ってきて、おれの目の前で食ったんだ。おれがそれをすごくほしいのをわかってやってるんだぜ。
それで、これがほしいのかっていうように、残ったケーキをおれにぶっつけたんだ。
そのとき、おれはそいつを半殺しにしたよ。(原文ママ)
[1976年女性セブンの記事より抜粋]

「だいたいは合ってるな!」と言ってあげたいトコだが、ちょっと待てい!(爆)

成りあがりでは、『「てめえ、この野郎」と殴りかかる?いや、違う。世の中って劇画じゃないんだ』と記し、78年の女性自身では『「なにを、この野郎って、オレが飛びかかって、そいつを死ぬほど殴った···となればカッコいいさ。だけど、それじゃマンガだよ。絵そらごとよ。現実は、そんなカッコよくはないぜ。』と記されたこの場面。

しかし、76年の時点では、劇画でありマンガであり絵そらごとだったってコトになりますな。(笑)

ヲイラ的には、「ケーキ食いながら外を歩く鉄工所のガキ」と、「コントロール良くほっぺたにケーキを投げつける鉄工所のガキ」の方が、よっぽどマンガっぽいと思うけどな!(爆)


それにしても、何故このようなコトになったのか⁉

①似たような状況の事案が実際にあったが、その時の話の流れで結末がマチマチだった。
②全くの作り話な為、話が未完成だった時代は結末がマチマチだった。(笑)

どっちなんだろうな···。(笑)

以前書いたが、成りあがりの原型は、暴力青春にて完成していた訳だが、暴力青春にわかりやすいこの話が載らなかったのも、ちょっと変な気がする。

う〜む、真相はどうなのであろうか···。
更に調査を続けたいと思います。(笑)

キャロル時代にこの話をしている資料をお持ちの上級ヲタの方がいらっしゃいましたら、情報提供をお願いします!
また原理主義住民は、敷居が高いとか言い訳ばかりしてないで、何か書くように!(笑)

よろちQ!てんQ!ろけんろー!!(爆)