古畑任三郎
(田村正和)
警視庁刑事部捜査一課の刑事で、階級は警部補。誕生日は1月6日。一番上の兄が九州大附属病院で医者をしている。常に黒のスーツ・ノーネクタイ・サスペンダーで、寒い時期には黒のロングコートといういでたち。事件現場には、しばしばセリーヌブランド(ブリヂストンサイクル製)の自転車で現れる。

 


警視庁きっての推理力の持ち主で、わずかな手がかりや発言の矛盾を即座に見抜く鋭い観察眼と、犯人の裏をかく巧みな話術により、幾多の事件を早期解決に導いている。立ち振る舞いは紳士的だが、その一方で幼稚な程細かいことにこだわり、悪戯好きで負けず嫌いな性格でもある。


今泉慎太郎
( 西村雅彦)
古畑の部下。階級は巡査。第41回の時点で45歳の独身。祖母と暮らしている。単純かつおっちょこちょいな性格で、直接捜査に役に立つことは皆無だが、今泉の無意味な言動が、古畑に事件解決のヒントをもたらすことが多く、ある意味重宝されている。古畑にとって絶好のからかい相手で、よくおでこを叩かれる。シリーズを通じて自律神経失調症により2度、一時休職している。

 

 

 

 

『しゃべりすぎた男』は、1996年1月10日に放送された『古畑任三郎』第2シリーズの第1話であり、ファンからの評価が高い作品のひとつでもある。
部下の今泉が犯人に仕立てあげられ、その無実を古畑が法廷で立証するという異色のストーリーになっており、
犯人役にお笑い芸人の明石家さんまが起用され話題を呼んだ。
「よくしゃべる」という犯人の設定は、芸人である明石家さんまのセールスポイントを生かしたものであるのと同時に、
作中で明石家さんま演じる小清水が犯したミスにも繋がっていく。
ちなみに「法廷物」を脚本の三谷幸喜に提案したのは、明石家さんまである。

 

ストーリー
敏腕弁護士で知られる小清水潔(さんま)は、先輩弁護士の娘、稲垣啓子との婚約が決まり、
邪魔になった恋人の向井ひな子をガラスの水差しで撲殺。
たまたま現場へやってきた古畑の部下、今泉を犯人に仕立てるための工作をして逃走した。
現場に残された指紋や留守番電話の録音テープが証拠となり、今泉は逮捕されてしまう。
そしてその今泉の弁護を担当することになったのは、他ならぬ真犯人の小清水なのであった…。