氷室京介がソロデビュー25周年記念ツアー「25th Anniversary TOUR GREATEST ANTHOLOGY -NAKED-」

の最終公演を昨日7月20日に神奈川・横浜スタジアムで行った。
横浜スタジアムのステージに立つ氷室京介。
7月13日に開催された同ツアーの山口・周南市文化会館公演にて、来年企画しているイベントをもってライブ活動を休止することを発表し、ファンを驚かせた氷室京介。横浜スタジアム2DAYSの初日である7月19日には、活動休止の理由を耳の不調によるものだと明かしていた。そんな中で行われたツアーファイナルは、彼の25周年を祝うべく集まったファンが集結。あいにくの曇天ながら、スタジアムは開演前から熱気に満ちていた。

「WILD ROMANCE」で本編が終了したのち、アンコールを受けて再びライブがスタートしたが、このあたりからポツポツと雨が降り始め、雷による閃光がどんどん会場に近付いてきた。そしてアンコール2曲目として「The Sun Also Rises」をしっとりと歌い上げている最中に、横浜スタジアムのすぐそばに落雷が発生。同曲の演奏が終わってから、ライブはやむなく一時中断となり、観客はスタジアムのコンコースに避難するようにアナウンスされた。1時間後、まだ雨脚は衰えぬままだったが、落雷の危険性がなくなったということでライブの再開が決定。突然のハプニングがあったもののツアーファイナルは無事最後まで行われることになり、来場者からは歓喜の声が沸いた。

 

 

もう1度ステージに現れた氷室は「最終日だから完璧にしたいと思ってたけど、昨日のリハのときに雨で濡れたステージでおもいっきり滑って。今日医者に行ってレントゲンを撮ったら、肋骨が折れてるって言われました」と告白。そんなことを微塵も思わせないパワフルなステージが繰り広げられていただけに、会場中から驚きの声が上がっていた。ここで氷室は「この曲は何百回も歌ってきたけど、命懸けで今日のを最高にしたいと思います!」と宣言し、ソロデビュー曲「ANGEL」を気迫に満ちた表情で熱唱。会場の盛り上がりも中断前をはるかに超え、ファンの力強い合唱がスタジアムいっぱいに響き渡った。氷室は歌い終えるとオーディエンスに向けて、骨折のため自分が満足のいくパフォーマンスでなかったことと、落雷でライブが中断になったことを謝罪。最後に「今日はケガをしていてこれ以上できないけど、また必ずどこかでリベンジをやると約束します!」と力強く誓った。

『2014年7月21日  音楽ナタリー編集部より抜粋』