『極道渡世の素敵な面々』(やくざとせいのすてきなめんめん)は、1988年6月11日に東映から公開された陣内孝則主演の日本映画である。

 

チンピラから一人前のやくざになっていく男の姿を描く。安部譲二原作の同名小説の映画化で、脚本は「パッセンジャー 過ぎ去りし日々」の和泉聖治と「燃える勇者」の松本功、平川輝治が共同で執筆。監督は「パッセンジャー 過ぎ去りし日々」の和泉、撮影は「あぶない刑事」の姫田真佐久がそれぞれ担当。

ストーリー
坂井亮(陣内孝則)は賭けマージャンに負け金が払えずヤクザに袋だたきにされているところ、梓会幹部の中川(日下武史)に拾われ、居候することになった。亮(陣内孝則)は以前銀行マンだったが、極道という世界の水が合っているようで、メキメキ頭角を表わし始めた。借金の取り立てなどチンピラ稼業が板についてきた頃、亮(陣内孝則)は病院長の娘・圭子(麻生祐未)と知り合い、一目惚れした。しかし、梓会の会長が服役中に中川(日下武史)と同じ幹部の神崎(室田日出男)と対立。弟分の亮(陣内孝則)が神崎(室田日出男)に発砲・重傷を負わせて自首した。

何も知らない圭子(麻生祐未)はデートの約束の場所に行くが、亮(陣内孝則)は来なかった。それから三年が経ち亮(陣内孝則)が出所すると、圭子(麻生祐未)はまだ結婚もせずに待っていてくれた。亮(陣内孝則)はヤクザとして一人立ちし、圭子(麻生祐未)と暮らし始めた。三人の弟分もできて、順風満帆に見えたが、梶山組とのトラブルから身内の金子保(長倉大介)が殺されてしまう。亮(陣内孝則)と圭子(麻生祐未)の挙式の準備も進み、教会での式の当日、今度は兄貴分の神崎(室田日出男)が梶山組の銃弾に倒れた。挙式が終わってから神崎(室田日出男)の死を知らされた亮(陣内孝則)は、圭子(麻生祐未)に黙って挙銃を懐に一人教会を後にするのだった。

 

 

出演
坂井亮:陣内孝則
小宮圭子:麻生祐未
神埼弘三:室田日出男
井上和芳:小野ヤスシ
浅見英二:桜金造
田口貢:我王銀次
白石:誠吾大志
若井:殺陣剛太
太田:斎藤四郎
林:町田政則
黄:林家しん平
さやか:水島裕子
かおる:清水ひとみ
梶山栄:河合絃司
庄司文也:本田博太郎
南吉春:片桐竜次
根本寿夫:グレート小鹿
池上稔:上野淳
張春橋:敏いとう
中川明代:中原理恵
三浦ユカ:石倭裕子
金子保:長倉大介
西村国夫:松原一馬
石川勝:倉崎青児
村井女医:鷲尾真知子
不動産屋:三好鉄生
ヒットマン:中井貴一
有賀清志:安部譲二
有賀弥栄子:あべ静江
横田宏:伊東四朗
木戸慎一郎:成田三樹夫
中川伸光:日下武史
牧師:安藤昇


主題歌・挿入歌
甲斐よしひろ「I.L.Y.V.M.(アイラブユーヴェリーマッチ)」(発売元:東芝EMI)

 

甲斐バンド「ちんぴら」(発売元:東芝EMI)

 

 

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