1998年10月期に、フジテレビ木曜夜10時枠で放送されたドラマ「眠れる森」。主演は中山美穂と木村拓哉で、最高視聴率30.8%を記録した大ヒットドラマとして語り継がれています。

 

あらすじ

蘭専門の植物園で働く実那子(中山美穂)は、
3ヶ月後に恋人・輝一郎(仲村トオル)との結婚を控えていた。
実那子自身は当時の記憶を失っているが、
実は15年前の「市議会議員一家惨殺事件」の生き残りの次女である。
事件直後、警察は実那子の姉である貴美子と恋人関係にあった大学生、
国府(陣内孝則)を逮捕した。

ある日、実那子は事件の直後にもらったラブレターを見つけ、
その差出人に会うため故郷の”眠れる森”に出かける。
そこに待っていたのは、実那子の過去から現在までの
全てを知る謎の男・直季(木村拓哉)だった。同じころ、
模範囚だった国府が仮出所し、
「あいつに相応しい地獄を考えている」と告げて行方をくらます。

不審・不可解な行動をする人物が錯綜する中、
実那子の葬られた記憶と過去、そして惨殺事件の真実が明らかになっていく…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大庭実那子(27) … 中山美穂
伊藤直季(25) … 木村拓哉
濱崎輝一郎(35) … 仲村トオル
中嶋敬太(25) … ユースケ・サンタマリア
佐久間由理(23) … 本上まなみ
玉置春絵(33) … 横山めぐみ
伊藤直巳(55) … 夏八木 勲
濱崎正輝(66) … 岡田眞澄
濱崎麻紀子(失踪当時33) … 原田美枝子
国府吉春(35) … 陣内孝則

 

 

 

 

第12話(最終回)のあらすじ・ネタバレ


実那子は直季とともに、15年前の真実を知るために直巳のコテージにやってきます。直巳は実那子に催眠療法を行い、過去の記憶を取り戻させることに。しかし直巳は、包丁を握って返り血を浴びた犯人が、国府であると告げたのです。

そして実那子は記憶の時間旅行の中、タイムカプセルに埋めた父親の写真を見ます。自分の実の父親が直巳であること、直季と自分が姉弟であることを知った実那子。しかし実那子は駆けつけた輝一郎に、「犯人は国府だった」と告げたのです。

実那子と輝一郎の船上結婚式が始まり、そこにはウェイターに変装した国府もいます。すると輝一郎は「自分が真犯人である」と直季に打ち明けました。実那子も記憶が完全に戻り、輝一郎が犯人だと気づき……。しかしその瞬間、国府が輝一郎をナイフで刺したのです。

国府は輝一郎に「俺はまた刑務所に入って、またお前を刺しに来る。一生それの繰り返しだ」と告げ逮捕されました。輝一郎は実那子に自分を刺すよう命じますが、実那子にはそれができませんでした。

国府の復讐に怯える輝一郎は、精神を病み精神病院へ入り、「眠れる森」の住人となります。実那子も森でハンモックに揺られながら眠り、直季もまた森に向かう電車の中で、眠り続けていたのでした。

 

 

【ネタバレ】犯人の正体やラストシーンの意味を考察
家族を殺した犯人は誰だった?


実那子の家族を殺した犯人は、濱崎輝一郎(仲村トオル)です。輝一郎は実那子と、コンサートホールの異臭事件で出会い急接近。自分の上司の娘との婚約を破棄してまで、実那子を選びました。

輝一郎は本当は、実那子の姉のことが好きでした。しかし実那子の姉が国府を選んだことで実那子の姉と両親を殺害。国府は実那子の姉と駆け落ちするためにやってきたのですが、輝一郎はその国府に罪をなすりつけたのでした。

輝一郎が実那子と付き合ったのは、実那子の記憶を蘇らせないため。結局輝一郎は国府に刺され、死ぬまで永遠に追われる恐怖から精神を病み、精神科で入院し続ける運命となったのでした。

電車を降りなかったキムタクの涙の意味は?


ラストで、直季は電車に乗って眠りの森に向かうも、電車に揺られながらそのまま眠り続けて亡くなりました。そして涙を流していたのが印象的でしたね。

恐らく直季は、サンタクロースに変装した輝一郎に殴打された際、頭部に相当なダメージを負っていたものと思われます。病院に行かなかったため、徐々にダメージが進行して電車内で亡くなってしまったのではないでしょうか。

最後の涙は、もう死んでしまうということを悟っての涙。そして実那子にもう会えなくなってしまう、血の繋がった姉弟なのでこれ以上恋愛関係には進めないという葛藤など、いろんな気持ちがあっての涙だったのかもしれませんね。

 

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