父、帰宅(介護ブログ)
母が入院、そして退院後もしばらく療養に専念するため、父はショートステイできる施設に行ってもらっていた。
コロナの影響で、面会不可、見学不可。父がどう過ごしているのかは全く不明であった。
施設の人に聞いても、「今のところ問題なく過ごせています、何かありましたら連絡します」だけで、一体どうなっているのか非常に心配していた。
悪い想像は膨らんで、
帰ってくる時には完全オムツか?(施設に入る前はたまに失敗するが基本パンツだった)
とか、
家の中の、トイレとか寝室の場所を忘れているのでは?
とか、
家族のことを忘れていたりして?
とか、
寝たきりになっているのでは?
とか、色々考えてしまっていた。
そしてついに、父は1ヶ月ぶりに自宅に帰ってきた。
あ!?
元気になってる!
まさかの、施設から帰ってきたら前より元気。
「もってあと数ヶ月です」と医者から言われた人ではない。
なんかスタスタ歩けるようになってるし……
物忘れは相変わらずだけど、私のことも分かっているし。トイレも行けるし。よく食べるし。
気になることといえば、
施設で測っていた血圧が異様に高かったことと、
足がパンパンに浮腫んでしまったことか。
血圧は、家では普段80/50、悪い時で50/30だったが、施設では平均値180/80まで上がっていた。浮腫は、腎臓や心臓が弱っているので、まあ仕方なかろう。お医者さんに相談だ。
施設では一体どんな生活をしていたのか。なぜ元気になったのか?
家で過ごすより施設の方が良いのか……?
父に「どんなふうに過ごしてたの?」と聞くと、覚えていないらしい。ショートステイしていたことすら忘れていた。
すごいな、人間の脳!
ともかく、父の初めてのショートステイは予想以上に上手くいったのであった。