こんばんは、ギターのぺっぺです。

"爛漫ワンマンツアー2022"も折り返し地点まできました。始まるまであっという間、始まってもあっという間。1秒1秒が本当に大切だなとツアー中は特に思う。


ツアー4本目は北海道。札幌BESSIE HALLにてライブをさせてもらいました。しかもサンキューソールドアウト。サンキューすぎる、本当に来てくれたみんなありがとう。

リコもMCで言ってたけど、白いフワフワしたものがたくさん飛んでて雪みたいで北海道に来た!って感じたし、それがポプラの綿毛だということも初めて知れたツアー4本目でした。

そして前回のツアーと違うのは、今年はビールが飲めるようになったということです。はい、サッポロクラッシックを堪能させてもらいました。めちゃくちゃ美味しかった〜。でもゴールデンカムイのコラボが欲しかったのに未だ売ってなかったことだけは根に持ったまま帰阪、、、。





関西空港に着いて速攻向かったのは長居スタジアム。そうです、「Mr.Children半世紀へのエントランス」に参戦するためです。

飛行機が遅延して、色々トラブルもあり、開演の1分前に着席。会場は早く始まれと言わんばかりに一体感のある拍手が起こってる。「早く出てきて!」そういう意図の煽り拍手を聞いたのはOasis規模の外タレのライブ映像以外で見たことがなかったからその時点で鳥肌になった。

ただでさえ蒸し暑い大阪。会場はその蒸し暑さを通り越してもう夏の終わりみたいな。汗拭いてる場合じゃないくらいには会場の雰囲気に圧倒された。

会場アナウンスのお姉さんの声が流れて「もう間も無く開演です!」の一言でより一層熱くなる会場。そこに居る自分。バンドを始めて以来忘れてた感情と共にドキドキしてた。

コロナじゃなかったら?声出しがOKやったら?そんなんどうでも良いくらい、あの瞬間はただひたすらMr.Childrenが出てくるのを待ってたし、会場にいる全員がワクワクしてたと思う。


突如始まった大画面の演出。過去の作品が見える形でフラッシュバックされてそれだけでジーンと来た。自分はMr.Childrenのデビューよりも後にこの世に生まれたのに一緒にここまで歩んできて、やっと今ここにいるような感覚になった。





「 F# 」





堂々と掻き鳴らされた金属感のあるテレキャスターの音。F#。

その瞬間に両目から、体中から涙が溢れた。観客は誰も声を上げない。声を上げたらダメだから。そうじゃない。違う。声を出せないからじゃなくて、人が本当に感動した時にすぐに声は出ないからだと思った。





"もっと大きなはずの自分を探す終わりなき旅"




本当に泣いた。体震えながら泣いた。正直なんであんなに泣いたのか分からん。終わりなき旅なんか物心ついた時から何百回聞いたか、何千回聞いたか。それでも何て言うんやろ。本当の意味で「終わりなき旅」の意味を自分なりに解釈できる今、あの瞬間、自分にとっての自分だけの「終わりなき旅」になったからこそ心の底から感動してしまったのかもしれない。

いや、そうさせられたと言うべきかも。






11年前、母に連れられて長居スタジアムでMr.Childrenのライブを見た。人生で初めてのライブだった。


その11年後、全く同じ場所で自分で働いたお金でチケットを買って同じMr.Childrenのライブを見た。



音楽の力が存在するなら、この日見た全てのことを指すと思う。Mr.Childrenというロックバンドを通して。




"終わりなき旅"



そう桜井さんがMr.Childrenに対して、自分自身に対して、私たちに向かって、何度も何度も叫んでいた。


そしてこの歌はこれからもずっと自分を支える1曲になるのだと思えた。



一生忘れられないライブになった。




#Mr.Children

#半世紀へのエントランス