岩手旅行の続きを書くのがすっかり遅くなってしまいました。


平泉を訪れた日は、花巻温泉に宿を取りました。

私が頭がまわらず、なんだか遠回りをして新花巻へ。

平泉駅から花巻駅へ向かえばよかったのに、何を勘違いしたか、平泉から一ノ関へ戻り、一ノ関から新幹線で新花巻駅へ向かいました。

その方が早く花巻温泉に着くかと勘違いしていたようです(^^;)

花巻温泉への送迎バスは新花巻駅からじゃなくても花巻駅からも乗れたのに。

友よ、ごめんなさい〜(>人<;)


花巻温泉郷は、台川と豊沢川沿いに12の温泉があり、一温泉一源泉という、泉質もいろいろの温泉郷です。

今回、源泉掛け流しが大好きな私たちは、豊沢川沿いの奥の方の「鉛温泉 藤三旅館」という渋い旅館に宿泊しました。

ここは完全源泉掛け流し温泉で、館内4つの浴場は全部源泉掛け流しです。


この旅館、映画『海街diary』で主人公姉妹たちの別れた父親が働いていたという旅館として、撮影に使われています。


この源泉が自噴する立ち湯に入りたくて、こちらの旅館に決めました。

ですが、映画にも使われた雰囲気のあるお部屋にはトイレがなく共同トイレを使用となってしまうため、トイレ付きの部屋のある別館に予約。

チェックインはこのロビーで。

部屋の備品も部屋にはなく、旅館入り口の棚から、必要な備品を各自持っていきます。

部屋に入り、窓を開けて渓流を眺めていると、窓の下のテーブルに何やら小さな文章が貼られています。なになに?と読んでみると、

「今年はカメムシが大発生しているため、窓は開けないようにお願いします。」

え?ええ?とふと、窓に目を向けると、いるじゃないですか!カメムシがっ!

すぐに、窓の障子をピシャリと閉めました、もう障子開けられないわ、景色は見れないわぁ。

というか、チェックイン時に話してください!こんな小さくメモ程度に書かれても。しかもさっそくカメムシいるし!

お宿、いろいろ惜しいところがありました(^^;)。


そして困ったことに、東北って一番良い浴場が混浴なことが多いのですよね。

そしてこちらは、タオルなど巻いて入るのは禁止。

お目当ての立ち湯(白猿の湯)は、女性専用時間が設定されているのですが、その時間が、6時から7時と11時から13時と20時から22時。

夕食後、少し休憩したら白猿の湯に向かわねばっ。

夕食前は、男女別の浴場である桂の湯に入りました。


とりあえずさくっと湯に浸かり、お待ちかねの夕食へ。

実はお湯重視で旅館を選んだので、夕食はあまり期待しないでおいたのです。

すごく凝っているわけではないけれど、素材の良さと味付けが私たちにはとても合って、おいしくいただきました。

そして、やっぱりごはん(お米)が美味しい❣️

日本酒も美味しかった(^^)

お水が美味しいからですねー。


デザートはなぜかチーズケーキ。

ちょっと重かった(^^;)


部屋でゴロゴロしてから、いざ!白猿の湯へ!

とっても綺麗ないいお湯でしたぁ。

でも入り口の戸を開けると、いきなり急な階段で。

階段降りると脱衣所で、そのすぐ横が湯船。

いきなりの階段は説明しておいてくれないと、あぶないです。

本当に説明が足りないのです、この旅館。


立ち湯は一番深いところは1m25cm。

高齢の方は気をつけないとあぶないですね。

知らない高齢の方の手を取り、湯船へ浸かれるようにしたりと、浴場にいる者同士、共同作戦です。

お湯は熱めなので、湯船のへりに腰かけたり、入ったり。

なかなかハードな温泉体験でした。

でもお湯はとても良いです。とにかく自噴する透明なお湯が綺麗。


部屋に戻り、駅で買っておいた東北限定のクラフトチューハイを飲んで、布団でゴロゴロ。なんかもうぐだぐだの酔っ払い。

朝は6時から、朝風呂に。

桂の湯と白糸の湯。

ゆっくりのんびり入るには、桂の湯が一番おすすめです。


朝ごはん。
お重のような入れ物におかずが入っていて、南部鉄器で目玉焼きを焼きます。

簡素な朝ごはん。

でもお米がおいしく、南部鉄器で焼いた目玉焼きがおいしかったです。


チェックアウト後、送迎バスを待ちながら、ロビーで豊沢川を眺めます。


送迎バスは本来は駅までで、途中下車できないとのことですが、他の温泉の日帰り湯に入りたかった私たちはお願いして特別に山の神温泉に送っていただきました。


次は山の神温泉のお話です。