桃花三千歳🌸
椿
キブシ
ひっちぎり
三月はお雛様。
お道具も可愛い物か出て、
いくつになっても、心が華やぎます。
女の子の居るお家は、この時期お雛様を出されて、華やかですね。
最近は、出さないお家も増えているようです。
お茶席は、お雛様の雰囲気満載なので
みんなで楽しみましょう。
本日は、江岑棚でのお点前です。
お雛様なので手毬棗を出しました。
この時期になると、毎年茶杓がのりにくい手毬棗でお稽古します。
お茶杓がお棗に嫌われると、棗から滑り落ちます。
しっかりと心をここに置いて、お棗の上に置かないと、上手く乗りません。
本来は何時もそのように、お茶杓を置いて欲しいのですが、慣れてくると、置けたらホッとして、後のひく手の時に、心がそこから離れて次の事や他の事を考えています。
手毬棗でそれをすると、茶杓がポトリと畳の上に落ちてしまいます。
「何にても、置きつけ帰る手離れは、恋しき人に別るると知れ」
と利休百種にありますが、
恋しき人に別れる時のように、名残りおしく手を離すと粗相がありません。
これは、手毬棗に限らず、全ての道具の扱い方です。
最後の最後まで、心をここに置いて手を離します。
こういうところが、茶道が動く禅だといわれるところです。
これは、今言われている、マインドフルネスの動きで、丁寧に心をここに置いて動く訓練と同じです。
マインドフルネスはこの訓練で心を整えていきます。
茶道は、点前をきちっとする事で、その効果があります。
心をここに置いてお稽古しましょうね。