田園調布学園中学の説明会に参加してきました。

偏差値52

東急東横線田園調布駅から徒歩8分。


東急の誇る超高級住宅地、田園調布にある中高

一貫の女子校。

伝統校とは知っていましたが、実はパパ的には

あんまり興味がなかった学校です😅

(偏差値的に、ではなく、場所的に)

先日参加した大妻中学での3校校長対談の話を

聞いて、興味を持ち、参加してきました。



クラブ見学・体験とのセットでしたが、娘ちゃん

は塾があるので参加せず、パパだけです。

説明会は

①校長挨拶

②教育活動について

の2本立て。


①校長挨拶

・当校は1926年創立の学校であり、2年後に100

 周年を迎える。

 創立者は日本郵船の従業員であったが、47歳の

 時に日本郵船を辞め、私財を投げ売って、この

 地に田園調布学園を創立した。

・授業は月〜金の週5日。3学期制を採用している。

 土曜日は部活で登校する場合を除けば、基本休み

 であるが、1年に15回だけ登校が必要。

 15回のうち8回は、後ほど説明する土曜プロ

 グラム。あとの7回は文化祭などの学校行事。

・1学年200名。1クラス40人×5クラスで中高

 6年で合計1230人程度の生徒がいる。

・建学の精神は「捨我精進」。難しい言葉だが、

 これは自分を超えるため、今できることを精一杯

 努力する、と言った意味。

 中高6年間は結果を恐れずチャレンジして欲しい。

・中高6年間の意義は、自分を見つめる6年間である

 事だと思う。自分が何者なのか、どんな事が好き

 で、何をしたいのか、考えて欲しい。

 つまり、自分の軸を作る事が大事である。

・自分の軸を作るため、学校では学校ルーブリック

 を定めている。これは6年間で身につける必要の

 ある力や姿勢を定めており、授業や行事を通じて

 学んでいく。

 「情報収集・整理・分析する力」

 「課題を発見・設定する力」

 「対話する力」

 「自分を高め続ける姿勢」

 「多様性を認める姿勢」

 「社会に働きかける姿勢」

・中学に入ったら、考え方を変えて欲しい事がある。

 中学受験をすると偏差値を基準に考える事になれて

 しまう。他人と比較して自分の位置を考えるの

 ではなく、自分に何が出来るかを考えて欲しい。

 ただ、これはとても難しい。

 自分に何が出来るか、考えるため、当校では、

 「探究活動と強化横断型授業」と「海外研修」に

 力を入れている。

・なんで探究活動をするのか、自分の頭で徹底的に

 考えるためである。

・海外に行くと自分を客観的に見ざるをえない。

 強烈な異文化、カルチャーショックを受けて

 欲しい。今までは欧米の国との交流が多かったが、

 これからアジアの国との交流を増やしていく。

・最後に、別学には別学の良い所がある。

 昨今、理系女子を増やしたいとの社会的要請が

 あるが、これは理数系は男子がやるものとの意識

 がある事の影響がある。

 女子校で自分が何をしたいのか、しっかり考える

 と、自然に理系は増えるものであり。当校では

 卒業生の45%が理系に進学している。


②教育活動について

・週一コマ、探求の授業あり。まず中学で課題解決

 の方法=デザイン思考を学ぶ。

 まずは身近なもの、中2では担任の先生の困り事

 を解決する授業を行い、それを地域や企業と連携

 した課題解決学習へと広げていく。

 2023年は、中2は田園調布のみぞえ画廊と

 「アートを身近に感じられる展覧会を企画」と

 言う課題で、中3はカルビーと「じゃがりこを

 用いた新しいコミュニケーションアイデアを

 考える」と言う課題で連携して実践した。

・高校では自分で課題を設定し、解決方法を考える

 授業を行う。

 テーマの例は「幸せを届ける図書館を建築する」

 「理想のポケモンランドを作ろう」「世界中の

 人と仲良くなる」など

・中高だけでは取組が難しいテーマは、高大連携

 を利用して進める事もある。探究テーマ「夢中

 になれる授業とは」を考えた生徒は、東京都市大

 の研究室で脳波を測定し、集中力を数値化して

 検証を行った。

・当校の2024年卒業生のうち約90%の173人が

 現役で大学へ進学。うち、理工系で29%、医薬

 農系で20%と、卒業生の45%が理系に進学。

 しかし、中学入学時には、算数・理科が苦手だと

 言う子が60%いるのが現状。まずは基礎学力を

 伸ばすため、補習を中学から実施している。

・そして、もう一つ、我が校の特徴的な授業である

 強化横断型授業を通じて、数学・理科の苦手意識

 を減らしている。

 6年間で30〜40回、毎年4〜5回は実施している。

 例えば中1では数学×歴史の横断型授業として、

 「家紋の歴史的背景を理解し、数学的な作図方法

 との関わりを確認。実際に家紋を作る」授業を

 行っている。

・英語では8人のネイティブの先生がおり、中1

 から取出し授業を実施している。

・平日の授業では出来ない体験を土曜プログラム

 として提供。これは外部の専門家の方に、年8回、

 1日2時間×2コマを体験プログラムとして実施

 するもの。


なんか、聞けば聞くほどにステキな中学に見えて

きます🤣