塾の合格実績(=分子)を見て、思うのだが、

受験生数(=分母)はどのくらいなんだろう?。


例えばSAPIX。

2021年の男子御三家の合格者、

  開成中学269人

  麻布中学207人

  武蔵中学  61人

  合計  537人。

どの中学も2月1日しか受験できないので、1人が

何校も合格して、実績上乗せは出来ない。

いったい何人が受験して、537人合格したんだろう?

537人受験で全員合格と、(極端だが)1万人受験

して537人合格とでは、だいぶ印象が違う。


確かに各校毎の受験生数は難しいかもしれないが、

6年生の在籍数は?

それすら分からない。


早稲田アカデミーは上場会社なので、IR情報から

2021/3期の小学部の期中平均塾生数は21,591人

だと分かる(6年生、ではない)。

中学受験は4年生(小3の2月)から塾通いを始める

事が多いとは言え、5年、6年から始める子もいる

事を考えると、6年生は1万人弱ぐらいか?


そのうち、2月1日にしか受験日がない男女御三家、

開成中学127人、麻布中学73人、武蔵中学69人、

桜蔭中学68人、女子学院中学70人、雙葉中学41人

の合格者、合計448人。

6年生の受講生1万人として、受講生のうち、

御三家に入れる確率約4.5%。

果たして、高いのか、低いのか…

比較する数字を持ち合わせていない。


塾業界は、○○講習受けただけの生徒の合格実績を

カウント、等の合格者数(=分子)の水増しが

話題になる事があるが、そもそも6年生の在籍数も

開示しておらず、塾を選ぶ際の分析に必要なデータ

が少なすぎると思う。


加えて、上の確率はたまたま勉強の出来る子が多く

在籍していれば高くなるわけで、塾の実力としては、

小4から小6まで3年間通った子の、小4と小6の

偏差値の差の分布等のデータが欲しいところ。

(3年間で偏差値が上がった子と下がった子と、

 どちらが多いか?また、どのくらい変化したか)


しかし、無い物ねだりをしても仕方がないので、

私も「□□中学△人合格!」に踊らされるしか

ないのだが🥲