彼女の頭の中のおできを大きくしないための放射線治療が決定してから、まず、頭を固定するためのマスクを作った。
小さなおできにピンポイントで放射線を当てるためには、頭のしっかりした固定が必要。
口で噛んで固定し、それに連結するように、顔にマスクの材料を乗せてぴったりするように作る。
歯型をとるみたいに。
初めはちょっと熱いけど、すぐに冷めて出来上がり。
見た目は、白いザルのマスクをかぶせてる感じ。
作ってから、2週間後に治療が開始になるので、先生は、「顔が太らなようにね!」と笑顔で言った。
太らなくても、結構、キツい。
出来上がって、予行演習を行なった。OK!
準備完了。