国立新美術館で開催中のCLAMP展(クランプてん)に行って来ました。
CLAMPとは、大川七瀬さん、いがらし寒月さん、猫井椿さん、もこなさんの4人の女性からなる日本の女性漫画家集団です。
(デビュー当時は七人?)
1989年に『サウス』(新書館)掲載の『聖伝-RG VEDA-』(リグヴェーダ)でデビュー。
代表作に『カードキャプターさくら』、『XXXHOLiC』(ホリック)などがあります。
四人はほぼ同年代の女性達で、商業誌デビューからだけでも約35年活動されてきました。
商業誌デビュー前も自主出版の同人誌で活動されていたので、実際には40年以上の芸歴かも…。
私は二十代~三十代の時に「聖伝」にどハマりし、その後の作品も読み続けてきました。
<展示会概要>
少年漫画、少女漫画、青年漫画、と幅広いジャンルにおいて多様な作品を世に送り出してきた
女性4人の創作集団CLAMPによる活動の軌跡をたどる原画展を開催いたします。
出版社や掲載雑誌を横断して、 デビューから現在までの作品を、漫画原稿を中心に展示します。
CLAMPがこれまでの作品を通して年齢・性別・国を超えて読者たちを魅了し、届けてきたメッセージをいま、改めて紐解く大規模展覧会です。
こちらが展覧会ポスター。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240720/19/yayoi-kakizaki/e6/f3/j/o0810108015465331210.jpg?caw=800)
グループ名に主要作品のキャラが散りばめられています。
作風はファンタジーや世紀末物が多いかな?
異世界もの、あと同じ人がパラレルワールドに何人も存在する作品も多いですね。
バブル世代のせいか、スマートなスーツ姿の男性とか、なのに中目はお茶目なお調子者とか、見た目通りのくそ真面目な人とか、美女、美少女、子供たちを細くてとても奇麗な線で描かれています。
展示会は7/3~7/5に日時指定で、その後は日時指定なしで開催されています。
おかげで7/6(土)は待ち時間4時間も出たとか。
平日も長蛇の長期待ち時間の日が続出し、私は当初7/14(日)に行くつもりでしたが、連休中日で滅茶苦茶混みそうなので、二週目の昨日行ってきました。
実際3連休中も凄かったらしいです。
さて、7/20(土)。
10時開場ですが、中で混雑するのが嫌だったので、9時には乃木坂駅に着いてました。
それでも地下の乃木坂駅改札を出たら、改札のすぐ脇まで長蛇の列が出来ていて、駅員さんが丁寧に列を整理してくれていました。
列に二列に並んでたら、そのうち美術館職員と思しき黒服人が駅員さんと見に来まして、しばらくしたら列が動き出しました。
きっと列が伸びすぎたので、開館時間を早めてくれたのでしょう。
前の人について階段で地上に上がると、蒸し熱い空気が身体を包みました。
柱のポスター、阿修羅ちゃんだ♪
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240720/19/yayoi-kakizaki/1c/5e/j/o0810108015465327664.jpg?caw=800)
こちらは「東京バビロン」の昴君。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240720/19/yayoi-kakizaki/2d/a2/j/o0810108015465327675.jpg?caw=800)
可愛い❤
前についてゆっくりと中に入ります。
涼しい~❤
壁に沿って進んでいくと、右手に警備員に誘導されて進む先頭が見えました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240720/19/yayoi-kakizaki/03/3f/j/o1080081015465327689.jpg?caw=800)
ここはまだ一階です。
一階ロビーをぐるぐる歩いて、先頭がエスカレーターまで行った所で列が止まり、しばらく溜められました。
その隙に荷物をコインロッカーに預けに行こうとしたら、スタッフに止められ、小さな紙を渡されました。
横入りを防ぐため、トイレやロッカーに行くために列を離れる際は必ずその紙をもらってください、とのことでした。
厳重だわ…。
結局一回で20分位待たされて、順番にエスカレーターで二階へ誘導され、そこで開場まで待機となりました。
六本木側の入口に待っていた人たちは、私のいる乃木坂駅からの列の真向かいに誘導されてきました。
ちなみに会場に入る時は乃木坂駅側と六本木側と交互に案内されました。
でもそれも最初の方だけで、ある程度後から来た人は六本木側の列の最後尾に並ばされたようです。
そのうち一階ロビーもいっぱいになってきたらしく、開場は10分早まりました。
私が中に入れたのは10:10頃だったかな。
今回音声ガイドは無しで見ることにしたので、そのまま中へ。
入ってすぐは大量のカラー原画の部屋でした。
す、凄い!
ちなみにカラー原画の部屋は撮影禁止。
それ以外の展示は、動画と本になっている販売物以外は撮影オッケーでした。
展示室は下記の構成でした。
COLOR
LOVE
ADVENTURE
MAGIC
PHRASE
IMAGINATION
DREAM
ブログですが、今回はいつもとは変えて、全体イメージ中心の記事にしました。
写真は沢山撮りましたが、やはり直接見ないと伝わらないものがあると思って…。
なので興味ある方はぜひ乃木坂へ足をお運びください。
平日夕方が狙い目です。
COLORの次はLoveの部屋。
愛の原画中心です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240720/19/yayoi-kakizaki/06/25/j/o1080081015465327706.jpg?caw=800)
アナログ作画の時代の原画がたくさんありました!
原画のほとんどは修正が余りなく、とても綺麗な原稿ばかりでした。
まだデジタル作画なんてなかった頃の物ですから、トーンも全部手貼りです。
そのスクリーントーンもA4・1枚500円以上した頃ですが、それが贅沢に貼られているんです。
原稿一枚にいくらくらいかかったのかと計算しちゃいました。
そしてとても懐かしい原稿が沢山ありました…。
順不同に特に好きなのを紹介します。
主人公の四月一日(わたぬき)君に別れを告げる侑子さん。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240720/19/yayoi-kakizaki/f8/7a/j/o1080081015465327712.jpg?caw=800)
「聖伝」の原稿。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240720/19/yayoi-kakizaki/4b/b3/j/o0810108015465327725.jpg?caw=800)
自らの信念ゆえに、愛する人を殺すしかない、哀しいシーン。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240720/19/yayoi-kakizaki/31/4f/j/o1080081015465327738.jpg?caw=800)
この乾闥婆王、大好きでした。
たまたま人がいないタイミングで撮影できました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240720/19/yayoi-kakizaki/1a/38/j/o1080081015465327749.jpg?caw=800)
展示会の最初のCOLORのカラー原画の部屋が凄く混んでましたが、それ以外は割とバラけるので、ゆっくり自分のペースで見れることが多かったです。
これは「聖伝」の主要キャラ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240720/19/yayoi-kakizaki/98/26/j/o1080081015465327758.jpg?caw=800)
王たる帝釈天にとっては反逆者たちですが、とても強くてとても面白くてとても素敵な人たちでした。
乾闥婆王の出陣姿。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240720/19/yayoi-kakizaki/99/03/j/o1080081015465327766.jpg?caw=800)
反逆者たちの味方と思ってたら、実は帝釈天の将軍のひとりだったという…。
この連載回の時は本当にビックリしました!
続きます。