動かして、ひっぱり出して、光をあてよう、自分自身に | 燦々日記

燦々日記

身の丈にあった「循環型の暮らし」「身体の自分メンテナンス」を夫婦で模索中。
日々の模索と奮闘を記録的に綴ります!
地球への配慮とか、なぁーんにも考えてなかった昔の自分達への手紙でもあるのです。

昨年の秋から企画を温め

 

1月25日から6日間、

とあるギャラリーで義父母の写真展を

旦那さんとともに初めて開催しました。

 

作品総数200点ほど。

ギャラリー展示数約50点。

 

義父母が住んでいた狭い団地で、埃をかぶっていた

段ボールの中から額を出し、

写真用のファイルにファイルされていた作品達を

チョイスし、額に入れ直し

1ヶ月ほどかけ、粛々と準備しての開催でした。

 

 

義父母と一緒に夕飯食べたり、

旅行に行ったりしたことはあったものの

撮影にまつわるエピソードを聞いたこともあったものの

これだけの2人の写真作品を見るのは初めて。

 

身内ながら圧巻でした。

 

今は亡き義父は、20年前に

スイス観光局のフォトコンテストでグランプリを

とったことがある人。

 

義母は知る人ぞ知るの前田真三賞の最終選考に残った

こともある腕前の人。

 

なんかその経歴を聞いただけでお腹いっぱいに

なってて、わかったつもりになって

肝心の作品を観たことがなかった私でした。

 

写真展に並べた作品を見ながら・・・

 

プロのカメラマンというわけではないのに

自営業のかたわら、夫婦2人で日本の風景を撮りためた

その情熱が、作品からモリモリ伝わってきて

 

それが圧巻でした。

 

作品から、

全身全霊でドンッ遊んでたドンッのが伝わって来ました。

 

フィルム撮り、アナログプリント。

ハッセルブラッドを使っての撮影。

 

名機を使って、いい場所で撮影すれば

いい作品は撮れるでしょ・・・真顔って

思ってた浅はかな私。

 

厳しい寒さを切り取った作品から

ヒリヒリする空気感や

その景色の中にいるような透明感、

湿度感を感じ。

 

ただただ心が動く風景を切り取りたかった

2人の純粋な想いが伝わってきて

 

6日間ずっと写真作品に囲まれながら

飽きなかったのが不思議でした。

 

 

 

私にとって、

そんな体感をともなう初めての写真展が義父母の作品

だったというのは

 

思いがけない、想定外の揺らぎでした。

 

義父母の作品を熱心に観た友人が

 

「やよちゃんが旦那さんを選んだ理由が、何故か

義父母さんの作品を観てわかった」というような

不思議なコメントをいただいたりもしました。

 

ずっとそこ(団地)にあった作品を

引っ張り出し、

動かし、

光をあてたことで、

義理の父母の作品なのに、

私自身の中の光にも気づけ

友人達にも共感してもらえたという不思議な体感も。

 

また

 

「CD(デジタル)とLPレコード(フィルム撮影)の

違いのようだね。聞き飽きない音楽を聴いてるような

作品達をみせていただいて嬉しい」という

コメントをいただいたり。

 

動かしてナンボ。

行動してナンボ。

感動してナンボ。

 

なるほどと思えました。

 

結果や人の評価を気にせずに

一生懸命、命をかけて遊びきった

義父と義母から

大きな大きなメッセージを含んだギフトを

もらった6日間でした。

 

義父からは懐のでかさとダイナミックさ、

厚みある時間の使い方、人との上手な交歓の仕方。

やや苦手な義母からは一途さとゆるぎなさ、

集中力と情熱という良さを

再認識させてもらった作品展でした。

 

そして

 

そこにあったのにまるでなかったかのように

暗い暗い部屋の隅で

埃をかぶってたのは私自身だった・・・

無価値感と無力感という埃をかぶって

10年以上も定職につかず岩戸を閉じていた私だった。

 

そうか!!

動かしてもらい光があたったのは

写真ではなく、私そのものだったのかも!!

と思えた時間でした。

 

褒められたのは写真達だったのだけど、

私も私を褒められた時間(きっかけ)と

なりました合格合格

 

あのぉ・・・

動かしてナンボだとやぁ〜っと細胞レベルでわかったよ・・・泣き笑い

 

 

やよ