今、フロリダの田舎のセカンドハウスで、避寒中のオーストリア人老夫婦から、
クリスマスプレゼントとして、
オーストリアの伝統菓子、クーゲルホッフの型の飾りをもらったんですけどね。
この緑の柄、「サウンド・オブ・ミュージック」 の舞台となった近辺の、
アルプスの山と湖に囲まれた町、グムンデンの伝統の陶器で、
オーストリア版、山口の萩、みたいなもんなんです。
オーストリアの人達には悪いですが、大して美しい陶器じゃあないんですが、
16歳の時に初めてオーストリアを訪れた時の思い出と、いろいろ重なり、私、好きなので、
それを知るオーストリアの知り合い達が、プレゼントしてくれるんです。
前置きが長くなりましたが、
クリスマスプレゼントをくれた老夫婦、11月にフロリダに来る前に、
わざわざその町まで行き、陶器工場まで買いに行ってくれたらしいんですが、
工場のお店の袋に、ため息...
オーストリアって、アメリカに比べると、まだまだ男尊女卑だからか、
女性をセクシャルに映されていることが多く、
小さなアルプスの麓の町の、伝統的な陶器メーカーの、伝統的なアパレルの宣伝なのに、
やっぱりセクシーな女性達の写真が...
この夏に、主人とオーストリアに行った時も、小さな村の小さなリゾートの送迎バスに、
その地方の伝統衣装の、半分ヌードの女性の写真が広告としてあり、主人と呆れたんです。
そこらじゅうに、そんなイメージが使われているんですよ。
20年、30年前、アメリカで、タバコやビールなどの宣伝に、
セクシーなビキニ姿の女性が出てた時代を思い出します。
今、そんなイメージを使ったら、「女性をバカにしている!」、「セクシストだ!」、
と反感を巻き起こし、ボイコットってことになるでしょうけどね。
オーストリアの友達の娘を、主人がコネでディズニーのインターンの世話しているんですが、
彼女が送ってきた履歴書の写真、肩があらわになった服を着ているので、
「アメリカでは、セクシーは良いことではなく、安っぽいというイメージなのよ。」 と、
写真を除かせたんです。
18歳の子だから、わからなかったんでしょうが、
オーストリアとアメリカの感覚の違いかも知れません。
オーストリアのセクシーな女性のイメージや、日本の幼く、可愛い女性のイメージを見ては、
もっとキリっとして、知的な女性のイメージがウケる、本当の男女平等の世の中になればいいのに、
などと、よその国の余計な心配をしてしまうわけです。