主人にムカっとする時 | グローバルに波乱万丈





心理学の最初の最初に学ぶことの一つに、

“SENSATION AND PERCEPTION” (うーん、日本語だと “感覚と知覚” になるのですかね。)

があるのですが、

五感が脳に送った情報と、脳によるその情報の判断、時によって差があるということです。


例えば、同じ30度でも、暑く感じる時と、それほど暑く感じない時、

同じ子供の声でも、可愛らしく感じる時と、わずらわしく感じる時、

同じ画家クリムトの 『キス』 でも、ただの絵に見える時と、胸にきゅんと来る時がある、って感じです。







今、キッチンの改造作業をしているのですが、

主人は超不器用な人ですし、私は自分のペースで、一人こつこつ作業する方が好きなタイプなので、

重たいものを一緒に運んでもらうくらいしか、頼まないんです。

主人も、下手にいらんことに手を出し、いらんこと口出し、怒られたらいけないので、(私に) 

頭っから改造に参加しません。


ですから、先週末なんかも、私がキッチンで四苦八苦しているそばで、

ソファーでごろりと、ウィンブルドンの決勝戦観て、ワールドカップの試合、二試合とも観てました。


そして、その夜、エアコンの調子が悪くなり、

私が家の中のユニット、外のユニットを行き来し、あれこれネットのサイトで調べて直したのですが、

やっぱり主人は、四苦八苦してる私のそばで、ごろりとしてました。



その日は、

“まあなぁ、どうせ、不器用なあの人に手伝ってもらっても邪魔になるだけだし、これでいいのよ。”

“性格のいい、優しい人だから、これくらい大目に見てやるか。”

“あの人は末っ子の甘えん坊で、私はしゃんしゃんの長女だから、仕方ないわ。”

と思うことができ、


「まったく... 何もせん男じゃ。 “僕はヤヤなしには生きていけません。” 言うてみぃ。」  

(もちろん英語ですが、和訳するとこんな雰囲気。)

と主人に冗談半分に言い、

主人は、「えっ?! 僕、何かしたよ。 スイカ切ったもん。 ほら。」 とスイカを差し出し、

一緒にスイカ食べて、終わりだったのですが、


時には、そんな主人にめちゃくちゃにムカっと来て、

“まあなぁ...”  など思えない時があります。 



そんな時は、怒りをぶちまける前に、深呼吸をし、

“あの人はいつも通りで、私も普段ならムカっとは来ないのに、今回ムカっと来るということは、

脳がいつも通りに情報を判断していず、感じ方が狂っているだけで、

実際には、ムカっとする程のことではないのかも。”

と考えます。


疲れていたり、他に気になることがあったりすると、感じ方が狂うものですし、

体の調子やホルモンのバランスでも、随分違ってきます。



まっ、そんなことはわかっていても、主人に怒りをぶちまけることがしょっちゅうなんですけどね。