今、友達は、ロシアのバレンツ海のクルーズに行ってます。
彼女のパリ在の80過ぎのお母さんが経費を払い、子供達三人とそれぞれの奥さん、旦那さんを招待し、
皆で一緒に旅行なのです。
子供達と言っても、皆、60才前後で、
長男はパリで金融関係のお偉いさんを最近引退、
長女はボストンでエンジニアのご主人と結婚し、私立学校でフランス語の教師、
末っ子の娘は、フロリダでフランス人専門の物産投資会社を夫婦で経営、
皆、立派に成功しているのですけどね。
去年はスカンジナビアのフィヨルドを巡るクルーズでした。
この行事を始める時、お母さんは、
「遺産を使い切るつもりだから、私が死んだ時は何もないから、あてにしないでよ。」
と冗談半分で言われたのだそうです。
一年の半分をフロリダの別荘で過ごすオーストリアの友達の両親も、
息子二人とフィアンセ、ガールフレンドを招待し、
去年、フロリダ滞在中に、カリブ海のクルーズに行きましたが、
「同じお金を子供達にあげるのなら、温かい手で渡した方がいいわ。」
とお母さんが言っていました。
“温かい手で渡す”... 生きているうちに、ということですが、
ドイツ語の表現なのか、面白いですよね。
遺産相続は揉め事の種になり勝ちですから、返って、残さない方がいいのかも知れませんし、
死んだ後に感謝されるよりは、子供達と一緒に過ごし、喜ぶ顔を見れる方がいいですよね。
まあ、その為には、子供達とも子供達の夫妻とも、いい関係を築いていないとダメなことですが。
アメリカは、ヨーロッパのように老後の福祉が充実していないので、
ちゃんとお金を貯めておかないと、子供に迷惑をかけることになりかねないので、難しいのですが、
うちも子供達の子育てが終わった頃、この行事を始めたいと思っています。
主人と二人、息子達二人と奥さん達、6人で日本旅行というのもいいかも知れません。
今から、しっかりお金貯めて、しっかりいい関係を築かなければ。