日本だと考えられない話 | グローバルに波乱万丈





昨夜、友達夫婦と四人で、日本食を食べに行き、

その後、友達のうちに行って、パティオでワインを飲みながら...



ちなみに、彼女達のうちのパティオから、ディズニーの花火が見えるんです。

我が家からは音は聞こえるんですが。







ワインを飲みながら、日本の縦の関係の話になりました。


彼女達の25歳の長男は、カリフォルニアで、プライベート・ジェットの副パイロットをしています。

(実はこの子、昔、日本で言う発達障害、ADHDと診断され、高校まで成績の悪い子だったんです。 

でも、小さな頃からパイロットになることが夢で、頑として諦めず...

いつかそのうち、その話を書きますね。)


先日、副パイロットの彼、当然ながら年上で、キャリアが自分より長いパイロットと飛行中、

鳥がエンジンに入り込んだか何かで、問題が発生した時、

パイロットがパニック状態になり、間違った処置をしたらしいのですが、

いくらまだ副パイロットでも、フロリダの厳しい航空大学で訓練を受け、様々な境遇に慣れている彼は、

パイロットを落ち着かせ、正し、冷静にジェットを着陸させたのだそうです。


パイロット、副パイロット、それぞれが出来事は全てレポートすることが義務になっていて、

そのレポートを見た本部から、彼をパイロットに昇進、という話が出ているのだそうです。



皆でワインでお祝いし、

そして私は、「しかし、それって、いろんな意味で日本だと考えられない話だわ。」 と。 


日本だと...

まず、年下のタイトルが下の副パイロットが、パイロットの判断に反論し、正すということは、

しないというか、出来ないような気がします。


アジアナ航空のカリフォルニアでの事故の時、日本と同じような韓国のそんな文化が、

事故の原因のひとつではないかと、報道されてましたね。


私がそんな話をすると、友達は、

彼女の息子の航空大学時代のルームメイトの日本人の友達が、全日空の副パイロットなのだけど、

パイロットの言うことはまるで神のように絶対らしい、と聞いたと言っていました。


また、空港で、いろんな会社のパイロット、副パイロットと皆で冗談を交わしていると、

アジア系のパイロットが現れ、その会社の副パイロット達はぴんと背筋を伸ばし、敬礼したのに、

息子がビックリしたと言っていたと言うので、

日本だと中学生ですら、廊下で先輩に会ったら敬礼するのだと話し、

彼女らは、さらに驚いていました。



それに、パイロットがパニック状態になって、間違った判断をしただなんて、

そんな恥なこと、副パイロットは伏せ、本部にはレポートしないことを求められるのでは。


また、たった25歳でもパイロットに昇進のような、実力があれば年齢やキャリア歴関係なしというのも、

日本ではなかなかないことのような気がします。




いろいろ思いや意見はありますが、

日本は、私が応援する若い人達が、生き生き伸び伸び元気に頑張れることは難しい国のようで、

寂しく感じるのです。