近くに新しく日本食のレストランが出来たので、主人とランチに行ってみたのですが、
日頃、日本人の人達、特に子供達は見ることがないので、ビックリしてしまいまいた。
日本へ行った時に驚いたレストランの光景だったのです。
お店内を走り回る子供達 & お喋りをし続けるお母さん達。
きゃーきゃー言いながら走り回っている女の子のお母さんは、
いかにも建前だけで 「○○ちゃん、しーーっ。」 と小声で繰り返してましたが、もちろん、女の子は無視。
その女の子が追いかけていた男の子のお母さんらしき人は、全く知らん顔。
アメリカでも、レストランの中を走っている子供がいないわけではありませんが、
それは大抵、貧乏な地区のマクドナルドとかで、小汚い格好の子供達です。
ですから、キレイにお洒落した教養のありそうなお母さん達と、流行の服を着せられた子供達の、
そんな日本での光景に、ひどくビックリしてしまいました。
私に言わせれば、モロッコの子供達はちゃんと躾がされてない子が多いのですが、
(もちろん、中にはきちんと挨拶をし、自制をし、ビックリするほどお行儀のいい子もいます。)
公共の場で騒いでいる子供がいたら、親子共々、周りの人達に説教されるので、
主人も、モロッコでもそんな光景をみたことがないと言っていました。
アメリカでは、さすがに説教はされないですが、大抵、お店の人から注意されるでしょうし、
必ず、周りの人達があからさまな冷たい視線を送られます。
気配りはどの国の人達より出来るはずの日本人なのに、
どうして自分の子供が周りの人達に迷惑になっていること、分からないのでしょうかね。
自分の可愛い子供の声は気にならないから、周りの人達も気にならないと勘違いしているのでしょうかね。
不思議です。
その日本人のお母さん達と子供達のグループがレストランを出て行き、お店の中が静かになり、
他のお客さん達はやれやれ... といった感じでした。
同じ日本人として、恥ずかしかったです。
他のテーブルに、日本人らしいお父さんがいたのですが、一緒にいた小さな男の子はお行儀良く食べてました。
お母さんは日本人ではなく、東南アジア系の人のようでした。
どうしちゃったんですかね。
最近の日本人のお母さん達は、子供を叱れないんですかね。
大学の心理学部のリサーチで、アメリカと日本の “良い母親” のイメージの違いについてがあったのですが、
アメリカは子供をしっかり独立できる人間に育てることが “良い母親” なんだそうですが、
日本は子供に優しいことが “良い母親” なんだそうです。
子供を叱らない優しいお母さんが、良いお母さんなはずがないと、私は思うんですけどね。
叱るのは怒るのとは違い、感情を抑えて、何が子供のためを考えながらのことですから、エネルギーが必要です。
めんどくさい作業です。
ほったがしに、好きなようにさせる方がよっぽど楽です。
でも、きちんと叱ってあげて、躾をしてあげないと、周りから嫌がられたり、恥ずかしい思いをしたり、
欲望をコントロールできず、決まりや誘惑だらけの社会で、ツライ思いをしたり、駄目な人間になったり、
可哀相なことになるのは子供本人です。
“良い母親” でありたいなら、子供を叱ってあげないといけないんじゃあないでしょうか。
息子達が小さかった頃、私は特に躾には厳しい母親でした。
その分、大きくなってから叱ることがほとんどないので、優しいお母さんができています。
息子達と、とてもいい関係が築けています。
モロッコ人の友達を子連れで招待すると、勝手に二階に上がろうとしたり、物を触ったりする子が多いので、
今では大人オンリーにしてるのですが、
もし、ここの日本人の人達と知り合いになったとしても、子供達は絶対に招待したくないなぁ、
とつくづく感じたランチでした。