数年前にツライことがあり、ちょっとウツっとなった時、
“頭の中のどんより曇ったものを追いやるには、頭の中のこのどんよりの仕組みを理解するしかない。”
と、未だに休学中として籍が残っているカレッジで、心理学のクラスをいくつか受けたんです。
アメリカの心理学にケチをつけるつもりはないんですがね。
フロイトの理論が基礎になっているからなんでしょうが、
やたらと子供時代の出来事や親の接し方を、心理上の問題の原因としてるんですよ。
例えば、
“絶食する拒食症は放任的な親の子供に多く、逆に、食べては吐く過食症には束縛し過ぎの親の子供に多い。”
ある程度は親との関係も関連するだろうけど、
友達や学校の環境とか、もっと影響が強い要素があると思うんですが...
なんていうリアリティー番組だったか。
衝動買いをしては物を溜め込んで家の中がぐちゃぐちゃの女性、
自分がこんなになったのは、子供の時に大好きだった父親が家を出て行ったからだと、泣きながら説明してました。
アメリカ人って、アルコール中毒にしろ、肥満にしろ、離婚にしろ、
子供時代の親の言動を問題の原因にする傾向があるんです。
そんなこと言ったら、うちの息子達、特に力を入れ過ぎた長男なんて、
かなりの数のナンタラ症やカンタラ・シンドロームに違いありません。 (苦笑)
アフリカなど荒れている国々で、目の前で親がレイプされ、殺された子供達、
皆、殺人鬼になっても言い訳が立ちます。
第一、そんなんなら、親なんてやってれませんよ。
この前、YOUTUBEである心理学者のスピーチを観てると、
リサーチ中に壁にぶつかり落ち込んでしまい、精神科のドクターのところにセラピーに行ったという話をしてて、
初日、ドクターに問題を説明し、“PLEASE、NO CHILDHOOD SHIT.”
(ちょっと汚い言い方ですが、「お願いだから、子供時代を持ち出すのは止してください。」って意味合いでしょうか。)
って言ったんだと心理学者が言うと、スピーチを聞いていた会場の人達、大笑いして歓声を上げているんです。
私も、思わず、PCの前で一緒になって拍手してしまいました。
皆、心理上の問題を子供時代にこじつけること、行き過ぎだと思っているんでしょうね。
人間の精神って案外強いと思うんですよ。 虐待とかは別ですが、少々のことなら乗り越え、立ち直れるものだと思うんです。
私、今、アメーバー限定で子供時代のことを書いているんですが、じめじめ思っているわけじゃあないんです。
今の状態の分析、そして自分の中で処理が目的なんです。 今のところ。
少々の子供時代のことで、いちいちナンタラ症、カンタラ・シンドロームになっていたら、
子供の頃に悲惨な目にあったにも関わらず、しっかり生きている人達に申し訳ないですよね。
異国のアメリカで乳児を抱え、主人の交通事故、植物人間状態、死... 乗り越えた私ですから、
幸せとは言えない子供時代があろうが、少々ツライことが起きようが、これからも頑張っていきますよ。
そんな経験を糧にして、自分も周りももっと幸せにしてみせます。
私も、どの国の人より根性のあり、強い精神の持ち主である日本人の一人ですし。
注: これは私自身についてですので、心理的問題を自分の力で治すべきとは解釈されないようにお願いします。