年が明けると、アメリカでは新年の目標、“NEW YEAR’S RESOLUTION”を立てるのです。 皆に発表し、後に引けないようにするんです。
では、後に引けないように、私の目標をここで...
コロンビア人の友達の6歳の女の子はガンで亡くなる前、街の大きな総合病院に入院していました。 その病院はここに住むゴルファー、アーノルド・パーマーの寄付によるものです。 素晴らしいことです。
その女の子が入院していた小児科のガン患者の階には、常にたくさんの寄付が寄せられていました。 ベーグル屋やイタリアン・レストランから食事が家族のために届けられ、宅急便の会社もドーナツやお菓子を配達物と一緒に持ってきていました。
母の日には、過去に治療が終わった、または亡くなった子供達の母親達から、現在治療中の子供達の母親達へ、それぞれプレゼントが届けられました。
私ができたことは知れていました。 料理やお菓子を作って差し入れ、髪が抜けてしまった女の子に帽子を編んであげる、それくらいのことでした。 大したことはできないまま、女の子は亡くなってしまいました。
ある日、モロッコから来ていた友達のお母さんとおしゃべりしていました。 お母さんは、障害のある子供達が大きくなり、親が学校にかついで行けなくなった貧乏な家庭に、車椅子を供給するチャリティー団体を設立している人なんです。
片足のない少女がフランスから寄付された車椅子のおかげで、両親が働きに出ていても一人で学校に行くことができるようになり、今では優等生という話してもらいました。
スターバックスでコーヒーを飲みながら、アトランタに住む主人の友達に何気なくその話をしました。 彼はアトランタで医療器具のチャリティー団体をしている人を知っていると、彼女のメール・アドレスを教えてくれたのです。
車椅子が必要なモロッコの子供達のことをメールすると、寄付してくれるかも知れない医療器具の会社があるということ、アメリカからモロッコへの輸送料を出してくれる企業もあるかも知れないということでした。
その主人の友達は、輸送コンテナーへの車椅子の運送と詰め込みをかって出てくれました。
友達のお母さんに、フランスからの車椅子を受け取った子供達の写真をもらいました。 写真があれば、輸送料を寄付してくれよう、企業を説得しやすいでしょう。
その写真を見ていて、ある男の子のシューズに目が止まりました。 貧乏な子供達にはシューズは一足しかありません。 貧乏で足の悪い子供達は、穴の開いたシューズを履き、足を引きずって歩いています。 さぞかし痛いことでしょう。
そこで、思いついたんです。 少し古くなったり、飽きたりして履かなくなったシューズを集めて、車椅子と一緒に子供達へ送ろうと。
高校生の下の息子、学校でチャリティーのクラブを作りました。 寄付が関わるので、なかなか教育委員会から許可が出ませんでしたが、南アメリカ出身の貧乏な家庭の出の数学の先生が、懸命に交渉してくれました。 新年早々、シューズを集め始めます。
私は、シューズ洗い担当。
私の新年の目標...
高校生の臭いシューズ洗い。 頑張ります!
今年、モロッコで何人かの障害のある子供達が学校に行き始めることでしょう。 何人かの子供達が痛みなしに歩くことができるでしょう。 なんだか、いい年なるような予感がします。