帰脾湯(キヒトウ) | 【漢方薬】辞典 漢方サント薬局編

帰脾湯(キヒトウ)

いらっしゃいませ(^^
[ダイエット個別指導] 漢方サント薬局です。

今回は帰脾湯という漢方薬を取り上げましょう。

-----------
【処方名】
帰脾湯(キヒトウ)

【組成】
黄耆2 当帰2 人参3 白朮3 茯苓3 酸棗仁3 龍眼肉3 甘草1 生姜1 木香1遠志1.5 大棗1・5 

【効能】
益気健脾・養心補血

※脾気を補って、運化・統血機能を増強する。また心血を補って、心の機能(血脈を主る、神志を主る)を調節する治方。

【主治】
心脾両虚

【適応症状】 
◇心悸・怔忡◇不眠・多夢◇発熱◇疲労倦怠感◇食欲不振◇月経不順・月経淋瀝(長期にわたって少量ずつ出血)
 
※心悸:動悸が高ぶり不安のある症状で発作は一時的。
 怔忡:心臓が激しく不規則に拍動する症状で心悸より重く持続性がある。

【臨床応用】
◇心脾両虚(気血両虚の症状=貧血症、眩暈、動悸、疲労など)
◇不眠症(寝つきが悪い、睡眠が浅い、夢をよくみるなど)
◇月経不順(月経の量が多い、周期が長い、出血期間が長い)
◇出血症(慢性の便血、尿血、あるいは皮下出血など特に下半身の出血に)
◇手足・皮膚のしびれ
◇脳震盪後遺症(眩暈、頭痛、健忘、不眠、集中力の低下など)

【出典】
済生方

【一口メモ】
この処方は気血を同時に補い、脾気虚と心血虚を治療します。気血の病変に対する治療法には「益気」「補気」「統血」などがありますが、いずれも気血生化の源である脾に帰って治療することから「帰脾湯」と名付けられた処方です。

特徴的なのは眠りに関する症状で、朝起きにくく日中は眠くうとうとするのに夜になって眠ろうとすると眠れない(気虚の特徴)。寝付いても眠りが浅く、目覚めやすく、夢が多い(血虚の特徴)などがあります。

さらに、イライラ・怒りっぽい・のぼせなどの症状をともなう場合には、柴胡・山梔子を加えた加味帰脾湯を用いると良いでしょう。
        
-----------------------------------------------
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます^^)ノシ
このブログの読者になる!

パソコンインターネットから漢方相談をする!
24時間受付中。(相談無料)
$薬がキライな薬剤師/医学博士による、「薬食同源のすすめ」

電話電話で相談の予約をする!
0120-045-310
(通話無料)
受付時間 9:00~19:00)携帯

姉妹ブログ:
サント薬局ではたらく、薬剤師(医学博士)タク先生のブログはこちら
漢方サント薬局の【薬草】辞典はこちら