脚本→冨田雄大(オコチャ)
演出→杉田鮎味(劇26.25団)
出演者→ライス、ラフ・コントロール、5GAP、デッカチャン、神崎友里、佐野夏芽(メタルボックス)
男は聞いた
「生きるってなんだ?」
男は答えた
「ドキドキする事だ」
男は思った
「じゃあ、俺は死んでるわ」
ライス班、土曜日の二回目に行ってきました。オコチャ先生脚本は何気に初めてだったのでそれも楽しみだったりしつつ。
不老不死の90歳である関町くんと、あと半年で死んでしまう田所くんのお話。対照的な二人が反発し合いながらも引かれ合っていって、一緒に生きていることを実感するためのドキドキを手に入れる・・・というような筋でした。
話の内容的には割と好きな感じだったかな。途中まではラフコンと5GAPのボケ倒し(秋本さんはハゲいじりだけど)が予想通りとは言えすごくて(笑)。ちょっと間延びしたような印象があったんですが、そこから後半の怒涛の展開に向かっていくのが緩急ついていて引き込まれました。特にラストで田所くんが息を引き取るシーンはぐっと来るものがあり。田所くんも熱演だったけれど、関町くんのああいう演技に私はどうも弱いかもしれません。『籠の城』の時もなかなか泣かされたので。田所くんの恋人役(幼馴染)だった神崎さんもとてもよかったです。ひたむきさがまた切なくて。
そして下にも書いた問題のシーンはと言うと・・・。
関町くんが宇宙へ行くために病院に立てこもって政府に宇宙行きを要求するんですが、その手助けとして天才の森木さんが時限爆弾を作ってくるのです。が、実は人体実験として関町くんには宇宙へ行くことがもう既に許可されていることが判明し、皆でその時限爆弾を止めようとして赤い線と青い線(お決まり)のどちらかを選んで抜かなければならない、という状況になるのですが・・・。「どっちかを抜かないと・・・」という瞬間に関町くんの手が赤い方に触れて線がばっちり抜けてしまったのした(笑)。関町くんと重岡さんが時限爆弾を覗き込む形になっていたんですが、重岡さんがもう爆笑してしまって、客席も爆笑で、もう収拾つかないといった事態に。デッカチャンが機転をきかせて「まだ(時限爆弾の)音が聞こえる!」といってひとまず軌道修正したのですけど・・・。その後もまだ「どっちを抜けばいいか」という演技が続いていて、とは言うもののびよーんと線は延びたままというのが笑えて仕方なかったです・・・。会場にいる全員が「赤だよ」って思っているだろうし(笑)。一番の見せ場といっても過言ではないシーンであのミスはさすが関町くんですね。こけら落とし公演で舞台から落ちたことに引き続き、しばらく語り継がれそうですね(笑)。
エンディングもその話で持ちきりだったんですが、関町くんではなくて重岡さんが抜いたんだと皆思っていたようで。1列目以外の人たちは出演者含め皆そうだったようです。実は私も(笑)。なんとなく申し訳ない気持ちになってしまいました・・・。
お話の流れをぶっち切ったという点では本当に大失敗だったと思いますが、まあそこで思いっきり笑わせてもらったので私としてはアリでした。逆にあれがなかったらちょっとパンチが足りなかったかもと思ったりもしたので。そうそう、本当はラフコンの役はザ・パンチだったんですよね。ラフコンが悪かったわけではないけれど、全然印象違っていただろうからやっぱりパンチで見てみたかったなあ、とも思ったりしました。
あと、少しだけ気になっていたんですが、関町くんは田所くんのおじいちゃんだった、なんてことはないのかなー。関町くんが子どもや孫のことを聞かれて答えを濁していたのと、田所くんが自分のおじいちゃんについて「会ったことはないけど生まれた年だけは知ってる」と言っていたことだけでそう思ってるんですが・・・。