『ロックオン』
脚本:森野 伸治
演出:森野 伸治
出演:しずる、バッドボーイズ、ゆったり感、オバアチャン、土居美知子、湯浅朋子、荒木智子(TRAPPER)、鷲田桃子(TRAPPER)
深い森の中にある一軒の山小屋。
ある夜、何かに導かれるように、ワケありの人間達がそこに集まった。 「お宝」を前にして、目覚めるそれぞれの夢 希望 そして欲望の数々。 果たして、それらを手にする事が出来るのは一体誰なのであろうか・・・
・中目黒一郎→清人(バッドボーイズ)
・学芸大学次郎→村上(しずる)
・ジョー→中村(ゆったり感)
・トニー→佐田(バッドボーイズ)
・森中すみお→池田(しずる)
・森中すみえ→土居美知子
・山川こだま→赤枝(オバアチャン)
・山川ひかり→江崎(ゆったり感)
・刑事→畔柳(オバアチャン)
神保町至上最年少座長、しずる班の千秋楽見てきました。楽日ということで補助席までいっぱいでしたね~。
お話の筋は、銀行強盗で3億円を手にした四人組(一郎、次郎、ジョー、トニー)が海外逃亡を企て、海まで向かう途中に迷いこんだ森での一夜の出来事。前半は、山小屋に住んでいる夫婦(森中すみお、すみえ)と、森にきのこ狩りに来ている兄弟(山川ひかり、こだま)に強盗4人が素性がバレないように四苦八苦している様子、後半はそれが明らかになってしまい、お金を巡った騙しあい、争いが起こるというストーリーでした。
いやー、楽しかった!正直、変な期待を一切していなかったのですが、そんな気持ちを見事に裏切ってくれました。真面目なお芝居というよりはぐっとコント寄りで、ただただ楽しめた内容。多少心配していた台詞まわしも気になるところがほとんどなくて、演者さん同士の息がぴったりなのもとても気持ちがよかったです。
遊びの部分はかなり多め。鍋を囲む場面で「このキノコを食べると○○になってしまう」とキノコ博士役の江崎くんから無茶ぶりがあるんですが、エミネム茸を食べさせられた村上くんが素晴らしかった!「ヘンナモーヘンナモー♪」他の出演者もかなり気に入ってしまったらしく、お芝居の中で2、3度出てきてました(笑)。「郷ひろみがコンビニ店員だったら」の最後の一声にもやられたなあ。お茶目さんなキャラクター揃いだったのもこのメンバーによく合っていたと思います。
強盗の四人はそれぞれがなかなか濃いキャラで。村上くんはその中でも一番普通な人格だったかな。冷静な次郎が怒りを顕わにするところからがとても見ごたえありました。ボケに関しては前述の通り、最強。
清人さんはボス役だったのでどっしり目の雰囲気だったんですが、ちょいちょい可愛らしい部分が見えてしまったりする部分が好きでした。やっぱり上手いなあ。
中村くんは、楽屋裏ブログにも書いてありましたが、土居さんに迫られる時の表情が良くて!個人的ツボでした(笑)。強盗なのにどこかのほほんとした雰囲気だったのも良かったな。
佐田さんはかなりおいしい役!特徴ありすぎてもうずっとにやにやさせられちゃいました。が、乱闘シーンではさすがの大迫力!後ろに座ってた男の子が泣き出してたくらい(笑)。
池田くんは気のいいおじさんの役だと思っていたら、お金に目がくらんだ途端、圧巻の豹変ぶりでした!ああ、実はこの舞台の主役だったんだと瞬時に思いましたよ(笑)。あの表情は池田くんにしかできないでしょう・・・。『影~』の時は本気でシリアスな役だったんですが、今回はそれをデフォルメした形で可笑しく表現していて、池田くんらしさがめいっぱい出ていたように思います。土井さんに対する豹変ぶりもすごかったなあ(笑)。ちなみにエンディングで話していたんですが、池田くんの衣装はほぼ自前。それで40歳の役を違和感なく成し遂げたんだそうです(笑)。
土居さんはもう安心してみていられるというか。すみえの小憎らしい感じが良かったです。
そして、ひかりこだま兄弟。江崎くんがコミカルで可愛らしかったなあ。きのこさんて(笑)。
赤枝さんは見る度に上手さに感心してしまいます。舞台映えもするし、とても若手には思えない存在感。そして極楽加藤さんのモノマネはもちろん絶品でした。
そして、このお話、ラストはオバアチャンで終わったんですよね~。海外逃亡した赤枝さんを畔柳さん扮する刑事が追いかけてくるというオチで。どう終わるんだろうと思っていたらまさかの展開でびっくりしました。まあ、あれはあれで軽ーく終わっていく感じが丁度良かったのかなとも思いましたが。
この日は楽日だったのでエンディングもかなり充実。トークライブかというくらいにわちゃわちゃしゃべってました。本当に仲良しな班だったんだなあ。村上くんのシュール?発言が目立ったりもしましたが概ね楽しかったです(笑)。バッドボーイズ以外は本当に若手ばかりの班でしたが、それでここまでできるなんて、という内容で大満足でした。座長のしずるも本当に良かった。最後までやっぱり飄々としていたけれど。またこのメンバーで違うお話でもいいから見てみたいなと思います。一年後とかにやったらすごいものが出来そうな気がする。