エストニア出張1 | 七転び八尾記

エストニア出張1

前回のBLOGに書きましたが、エストニア出張に行ってきました。

残念なことにホテルのフリーWiFiにPCからAmebloを編集画面になかなかアクセスが出来ず、リアルはFacebookにあげさせていただいてましたが、Facebookで上げなかった部分を中心に何回かにわけて記載させていただきます。

※エストニアの旧市街の風景です。

さて、今回のエストニア、普段は米国が多いのですが、初めての東欧(北欧?)はまったく違う刺激的な出張でした。一言で日本と大きく違う点は、政府が小さいということでしょうか。もちろん国も小さいので、当然といえば当然ですが、政府の方向性がまとまりやすく、目標に向かって国全体が邁進している感じを受けました。
教育でも小学校1年生からプログラミングの教育を行い、第二外国語としての英語教育もかなりの高いレベルで行われており、国民のほとんどの方が英語を話せます。
こういう社会環境がスタートアップの育成に良い効果をもたらしているようで、Skypeもここから誕生しましたし、いま話題の銀行手数料なしで国際送金できるTransferWiseのターベト・ヒンリンカスの出身もエストニアです。TransferWise(
https://transferwise.com/)のようなサービスは、日本人では絶対作り出せないサービスですよね。もしこんな発想に至っても規制で潰されるのがおちですからね。
現地でとある方からお聞きしましたが、日本では何か新しい事をやるときA省庁に届け出を出しに行ったら、B省庁やC省庁にも許可を得ないとダメと言われ、提出してもなかなか許可が下りないので、新サービスの実験すら出来ないという場面に何度も出くわすけど、エストニアだとそんな必要はないので、スピード感を持って色々な実験ができるそうで、そういう環境をよしとしてエストニアに出てきた企業もあるそうです。
僕も今開発中の新サービスの立ち上げで痛感している点でした。こんなの必要あるのかと思う届け出が必要だったり、規制にひっかからないようにサービスを作り上げる努力に多くの時間をさかれたり、そしてそれはユーザビリティを下げていき、サービスの良い面がどんどん削られていくこともよくあります。アベノミクスの経済再生でも規制緩和と言ってますが、まったく参入規制を緩めるだけでなく、国民に過保護すぎな規制の多くを廃止するなど、もっと多岐に渡って規制緩和しないと、日本発、世界に出ていけるイノベーション企業が出てくるのは、ある分野に限られるかもしれませんね。

さて、日本との比較はここまでにして、エストニアでは政府がIT立国を目指しているので、多くの部分がIT化されています。
国民は全員がIDカードを持っており、これがすべての生活ので利用されています。

※IDカードとカードリーダーです。


たとえば選挙はオンラインで行われたり、納税もオンラインで行えますし、車を買った時などの登録も個人がネットで簡単にできるほか、会社登記などもオンラインでできてしまいます。ヘルスケアも充実していてどの病院でどういう治療を受けたかなどの記録を他の病院の医師も自分自身も見ることができますし、警察に車を止められたとか、切符を切られたなども記録としてオンライン上から確認できたりできます。生活のほとんどががオンラインで完結できるようになっています。
エストノアの方が言ってましたが、これのおかげで銀行や省庁が土日だから手続きできないとか待ち時間とか、生活の無駄な時間が減ったおかげで、趣味に使える自由時間が増えたとおっしゃってました。いいですよね。

また、法人税も安いです。
今年から20%になるようで、そのうえ、利益を配当などに回さなければなんと法人税は0%です。つまり社内で再投資を続けていれば無税ということです。
これはベンチャー企業にとっては魅力的ですね。

というわけで、今日はこの辺りにして、また時間ある時に書きます