日本は負のスパイラルから抜けれるのか? | 七転び八尾記

日本は負のスパイラルから抜けれるのか?

景気悪化で雇用調整する企業が増え失業者が増える。

失業者が増えるので、政府は失業者の保護のために、色々とお金を使う必要がある。

政府は予算削減どころか、支出が増大する。

仕方ないので国債を発行するが、利子が低く儲からないので誰も買わない。

そのうえ、景気が悪化して、企業からの税収が減り、政府は予定していた税収が上がらず、どんどん赤字になる。結局、財源確保のために税金の負担を国民に強いる。

こう考えると失業者のために、税金を上げられた税金をいっぱい払う国民は馬鹿を見たことになりはしないか。


たとえば、芸能人やプロスポーツ選手を目指しているが、なかなか成功できず、収入の少ない人を政府は助けるのか?

彼らだって別に楽しているわけではなく、ほとんどの人が人生をかけて一生懸命やっているはずだ。

もし、その人達が成功すれば、貧しさの中から頑張って成功したということで皆は称えるであろう。

しかし、失敗したら、好きでやっていて失敗したのだから本人の責任だと片付けられるのが常であろう。

ある意味、こういう世界は弱肉強食の世界でわかりやすい。
今騒がれている失業の問題はどうであろうか。これも同じだと考えれば、弱肉強食の世界で済ませば簡単なのに、なぜかそうはならない。

五体満足で働けるのに、意欲がないから働けない、今までチャンスは何度とあったのに、それから逃げてきたから今仕事がないという人も多い。逆に、身体に何らかのハンディを背負っているのに少ないチャンスを生かし、一生懸命努力して職も失わず、立派に社会から必要とされている人だって大勢いる。
そう考えると、政府が満遍なく全失業者を救う必要があるかどうかに疑問を持たざるを得ない。

いままで自己中心的な我侭だけで、努力もせず、プライドも捨てきれず、楽な仕事のみを選択してきた人達を救う必要はないはずである。自己責任のはずだ。

もし全員救うというなら、戦力外通告されたプロ野球の選手を、役者を目指し芝居に打ち込んだけど目が出なかった人をすべてを救うべきではないだろうか。

極論であるのはわかってはいるが、どうも合点が行かない今日この頃である。


ちょっと、辛辣な意見かもしれないが。

僕は今回の件で全員を救おうとする、政府の対応がどうも意味がわからない。

ほとんどの人は、それなりに努力し少ないチャンスや運を利用してなんとかやっている人はいっぱいるのだ。

そんな人からすれば、いい迷惑だ。

非現実的かもしれないが、本当に救済に値する労働者であるかどうかを、何か選別できる仕組みでもあれば良いのにと思う。


それと、今の不景気の件で日本と米国の底力の差をなんとなく感じてしまった。

その理由は、単一民族国家か多民族国家かに起因しているように感じる。

日本人にとって政府は、お上であって、きっと政府がなんとかしてくれるという思考が強いような気がする。

しかし、もう世界はそんなことを許さないぐらいグローバル化が進んでいる。

政府に任せていたって、どうしょうもない。待っていたって何も起こらない。

自分自身が自分の責任において考えて行動する時代なんじゃないだろうか。オバマさんもそんなことを言っていたような。

私が思うに日本がこの不景気を乗り越えて、新しい道を生み出すには労働力の確保が必要だ。

子供を増やすか、移民を受け入れるかしか手段がないわけだ。

しかし、日本は高齢化社会へ爆走中で出生率も低い。そして移民も受け入れにくい国民意識がある。今のままでは日本は救いようがないとしか言えない。


100年に一度の未曾有の危機を乗り切るには、いまのような小手先の政府の対策よりも、国民全体の意識改革を行えるような長期的な政策を取る必要があるのではないだろうか。

そして、日本を明るい未来へ導くキッカケを作るのは、国民一人一人の自発的な責任ある行動から始まるのかもしれない。