徳のある経営者になりたい | 七転び八尾記

徳のある経営者になりたい

この年になって言うのも変だが、今更ながら徳のある経営者になりたいと思う。


最近、私よりもビジネスセンスもあって、やり手の経営者の方に嫌な思いをさせられて、余計にそう思うようになった。まあ、そう思えるキッカケを与えてくれたのだから、逆に感謝すべきかもしれないが(笑)


さて、本題の徳についてだが、ビジネスとはお金儲けなので、もちろんお金を稼ぐのは最低条件だが、徳の有る無しによって、そのお金の価値が変化するような気がする。

もちろん効率良くお金を儲ける経営には、マーケティングや数学的な経営手法も大切だろう、しかしそれだけでは人の心は動かせないという事実もある。

思い起こせば、僕が起業してから14年、色々な人に会ってきたが、人間の暖かさや愛を忘れた経営をしてる人は、結局最終的に痛い目にあい、消え去っていっているような気がする。

勘違いしないでほしいが、金儲けに走るが悪いと言っているわけではないし、厳しさを忘れて優しく甘いだけの経営者が良いと言っているわけではない、金儲けを忘れれば企業は倒産するし、厳しさを無くせば組織は崩壊するわけで、そうなれば従業員やその家族も路頭に迷うことになりかねない。これは経営者としては失格だ。


ところで『徳』って何だろうか?

多分、何となくイメージがあるが、即答できる人は少ないだろう。

広辞苑には、

1)道を悟った立派な行為。善い行いをする性格。身についた品性。

2)人を感化する人格の力。めぐみ。神仏の加護。

などと書いてある。

他にも代表的なものが儒教の教えにある、仁、義、礼、知、信の五徳であろう。

仁とは、人を思いやる心

義とは、正義を貫く心

礼とは、礼を尽くす心

知とは、知恵を磨く心

信とは、人を信じる心

とある。

これを読めばなんとなく『徳』のイメージが沸くであろう。

時代背景や民族によっても徳に対する考え方はいろいろいわれているようだが、その本質は変わらないのではないかと私は思う。それは人間愛である。

人間愛と書くとちょっと照れくさいが、私の思う『徳』の本質はここにあるような気がする。

皆さんはどうだろうか?


まだまだ、徳のある経営者への道のりは遠く長いと思うが、いつかそうなれるよう日々努力しようと思う、今日この頃である。