内定を取り消された学生諸子へ | 七転び八尾記

内定を取り消された学生諸子へ

今日はちょっと真面目な話です。


 最近、世間では内定取消しが問題になっている。

幸いにも弊社では内定取消しなどは起こっていないが、企業としては他人事とは思えない。

昨今の世界的な金融危機は私どものお客様である大企業にも大きな影響を及ぼしており、我々も経営の舵取りは今まで以上に慎重に行わないと痛感させられている。


 今朝TVをみていたら、内定取消しされた学生諸子が、企業側に保障を求め大挙たり、それをあおっている法律専門家たちのインタビューなどが流れていた。

確かに、学生諸子にとっては1年以上かけて就活をして勝ち得た内定であり、ここにきて取り消されても腹立たしいし、困るであろう。しかし、よく考えてほしい。アホな法律専門家などの話に耳を傾けていれば、更に人生を棒に振ることになりかねないということを。

 逆の立場になって考えてみてほしい、企業だって別に内定取消したいわけではない、真面目に経営的にヤバイからである。

 もし企業に就職しても、1,2ヶ月で結局その企業が潰れてしまったらどうするのか?

既存の社員には、内定取り消されたのに、採用を無理意地したあなたたちに恨みを持つ社員だって出てくるだろう。また、倒産企業にいた人は運が悪いとか本人の努力が足りないのでは、と考える経営者も多いのである。

そんな転職者よりはスキルを持ち、ちゃんとした経歴を持つ転職者の方が企業としてはほしいものである。

 また、法律専門家のいうとおりに、企業から提示される内定取消しの条件をのまないで戦い続けて、半年や1年かかって勝利したとしよう。しかし、そんなことで揉めた人を他の企業が採用したいだろうか?

 私から見れば、法律専門家が言っていることは、あまりに無責任な発言としか思えない。彼らは、こういう発言をすれば、メディアに取りあげられ儲かるのである。しかし、あなたたち学生諸子には何のメリットもない。

 学生諸子が本気で将来を考えるなら、そんなことに時間を取らずに早急な就活の再開をはじめるべきであろう。 

確かに、望んでいる企業にいける可能性は少ないし、選択肢も限られるだろう。

 しかし、新卒というのは企業にとって宝であり、ある意味採用の特別枠であるし、まだまだ元気で積極採用している企業だっていっぱいある。

そして卒業までは3ヶ月以上ある、しかもあなたたちはまだ若いし、一度だめでも何度だってやり直せるだけのPOWERを持っているはずである。

 ここで無駄な時間を過ごすか、積極的に次のステップへ進むかは、最終的に自分自身で決めることだが、人生の先輩としての私からのアドバイスは、早急に頭を切り替えて、次の就活を始めるべきだと思う。


こう思っている経営者は私だけではないと思う。