世の中の動き | 七転び八尾記

世の中の動き

最近日本人の個人主義について思うところがいっぱいある。悪いか良いかはわからないが、アングロサクソンばりの個人主義に日本人の持つ特性がプラスされて無責任な個人主義が横行しているように僕には思える。日本という国は問題を起こしても責任をあまり追求されないし、弱い者は守られるという風潮が強い国だ。だから、本来個人主義なんて不向きなはずなのに、個人主義を主張する人が多い。しかし、この日本型個人主義には問題が多いように思う。個人主義を主張し、自分が望んでやったのに、問題がおきたら守ってくれと政府や行政に救いを求める。これはよくある話だ。これは昨今のニュースと照らし合わせればわかるだろう。そして、これがもっと小さな仕事や学校という場でも普通に起きている。私はこの個人主義は日本経済を大きく遅延させているのではないかとも思う。本来日本人が持っている集団主義を心にかかえながら、個人主義に走る人々。集団の動きを鈍らせ、企業体を弱いものにしているように思える。でも、個人主義を主張する人にはそんなことは見えていない。まるで一人で生きているかのように思っている。事実、この現象は今の日本の企業内でもおきている。これは由々しき事態である。最近、景気は回復基調といっているが、高度成長期日本を支えていた人たちを足蹴にしてできたものであることをみんな忘れてはならない。事実、いまだに就職できない40代、50代の人たちはいっぱいいる。そしてここ数年、新しいアイデアや製品よりも金融という虚像のビジネスの虜になる人々が増えた。これから日本はどこに行くのだろうか。そして、この末に何が待っているのだろう。僕は、もっと貧富の差が大きな国になるんだろうと思う。それも想像を絶するように格差社会だ。でも、個人主義を主張しながらリスクを背負わず、保証を求める人々は、きっと格差の波に飲み込まれることになるだろう。これで良いのかどうかはわからないが、きっとそれを日本人が選択してしまったのだろう。らの時代も利己主義的な仕事のやり方へ傾倒していた時代もあったし、僕も無茶をやって人に迷惑をいっぱいかけてきた方だが、それでも一つだけは守っていることがあった。