日々思うこと その一
いつからか、僕は変なことに疑問を持つようになった。誰もが疑っていないことを疑うようになった。その一つが、時間の流れだ。僕は元々ミュージシャン、ドラマーだったが、人間の感じるリズムと絶対時間におけるリズムってどっちが正しいのか?毎日、棒切れを振り回して8時間も練習していたせいか、頭がおかしくなったのか、そんなことに疑問をいだいてしまったのだ。たとえば、まったく同じテンポで、8分16分16分(タンタタ)の1拍フレーズを16小節叩くのと8分16分16分16分16分8分(タンタタタタタン)という2拍のフレーズを同じく16小節叩くのとでは、人間はど前者の方が長い時間に感じ、後者を短く感じる。これって、絶対時間にすれば同じ長さである。しかし、人間は違うように感じるのである。他にも嫌なことをしているときは時間が経つのが遅いが、楽しいことをしているときは時間が経つのが早い。こんな経験には誰にでもあるだろう。もし、絶対時間が間違えで、人間の感じている時間が正しいとすれば...。そう考えると面白くて仕方ない。あたりまえかもしれないが不思議だと思いませんか?多分ドラムに出会ってなかったらこんなことを考えることはなかったであろう。こんなことを考えている時間は僕にとって非常に楽しいものだ。まるで自分がアインシュタインやホーキンスばりの天才になって、新しい法則を作っているような気になる。でも僕は物理学者ではないので、この感覚の現象を一定の法則として数式で証明することはできないが、こうやって色んなことに疑問を抱くことが、人間を進化させてきたんだと考えるとこういう疑問を抱くことの重要性を感じざるを得ない。仕事の上でも何でも疑問を持つことは悪いことではないし、そういう発想は新しいアイデアを生むと僕は常に思うのだが、皆さんはどうでしょうか?では本日はおやすみなさい。