ワールドカップ
この2日ほど、何処に行ってもワールドカップでオーストラリアに日本が負けた話がそこここから聞こえてくるけど、いつから日本人てこんなサッカー好きな国民になったんだろうか?Jリーグができるまで、ワールドカップでこんな盛り上がったのも見たことなかった。ちなみに、僕が小学校のころは野球三昧の日々で男子のほとんどが巨人か阪神CAPをかぶっているのが普通だった。神戸だったこともあり、阪神比率は異常に高かったような記憶がある。しかし、野球で育った僕もワールドカップだけはなぜか見てしまう。別にサッカーが好きなわけでもないし、フットサルだってやったことがないのにである。やっぱりこれって日本人としてのアイデンティティーだろうか?でも僕的には、アイデンティティーということばより所属意識と言った方が正解のような気がする。ワールドカップなどのような時は知らない者同士が妙な一体感を感じてしまうものである。これは=(イコール)同類には優しくなり、別種には敵対心を燃やし、冷たくなるものである。実際、僕は阪神淡路大震災でこの経験をした。あの日はみんなが優しくなった。人間同士をお互い認め合い、助け合い、いままでにないぐらいみんなが優しい人間になった。これはきっと人間の本質だろうと僕は思う。しかしこの本質もスポーツでやっているうちは良いが、行き過ぎると喧嘩になるし、場合によっては差別を生んだり、もっと規模が拡大すれば戦争にだってなる。人間の本質は良い方にも悪い方にも作用するということである。でも、考えてみれば所属意識なんてものを人間全員が捨てればどうなるのだろうか?国境や民族を越え手を取り合って幸せに暮らせるのだろうか?それは微妙である。人間という生き物は何かに所属していないと安心できない生き物である。また、所属意識がなければ社会が成立しないであろう。やっぱり、あっちを立てればこっちが立たずという状況があるから人生は面白いんだろうなあとつくづく思った。おおっ、これはもしかしたら自然界の真理かもしれない、というわけで、これを永久不均等理論とでも名付けよう(笑)。ワールドカップを見てこんなアホなことを考えているのは僕だけでしょうか。