子供の頃から本を読むのが好きだった。
母が書店に勤めていたということもあり、家には結構本があった。
父親も読書好きだったけれど、結構好き嫌いが激しく「あいつが書いた物はキ◯◯◯だ!(ピー!!放送禁止用語)」なんて言うものだから、それをまともに受けてしまい、かなり偏った読書歴ではあります
最近、必要に迫られて(これについては割愛)昼休みに本を読むことが多くなった。
もはや大巨編や難しい本は読めないお年頃
この前までは、中野信子さんの「エレガントな毒の吐き方」を読んでいました。
京都の人によく言われる「イケズ」を題材にした本なのですが、イケズとは意地悪ではなく処世術という内容で、これは面白かったです。
同じ関西人でも大阪のど真ん中で育った私には、想像もつかない京都人(それも洛中の)の生活の知恵。
深いなぁと思いました。
さて!ブログの題名であるハルノ宵子さんの「隆明だもの」という本を読んでいる。
かなり読み進めていたが、三連休だと言うのに職場に置いて来てしまい
しかも返却日は連休明け(図書館で借りている)
最後まで読めなければ一旦返却してもう一度借りるということになりそうですが(次に予約が入っていて延長ができない)
これがまた、抱腹絶倒!!
職場で読んでて思わず「あはは」と言ってしまいあわてて周りを見まわしたことも
ハルノさんのお父さまである吉本隆明さんは、有名な詩人であり評論家で、著作は数知れず、熱狂的なファンもたくさんいらっしゃるらしいのだが、無知な私は恥ずかしながら今まで存じ上げなかった
その吉本隆明さんの長女であり、妹は作家の吉本ばななさん、お母様も詩人だそうで、文学バリバリのご家庭で育ったんですな
この本はたしか。SNSで取り上げられていて忘れないうちにと予約を入れたものでした。
そしてすっかりハルノさんの本に惹かれてしまい、今は「猫だましい」を読んでいます(これまた図書館で借りました)
これがまた面白い
ハルノさんは私より少し前に私と同じ病気で手術をされているのですが、これはその後違う病気で闘病されている時のエッセイ。
ともすれば「暗く」なりがちな病気のことを多少の毒とユーモアを交えて軽やかに描いておられる。
お!そうきたか。
そういう考え方もあるのか!
と、痛感しました。
もう少し早く読みたかった(笑)
今まで、自分の人生を「これでよかったのかな」と思うことがあったんですが、この本を読んでいると「まぁ、これはこれでアリか」と思えるような、私の感性にはピッタリとハマる一冊でした。