僕は丸川光音、カティスタを代表するイケメンだよ
アヤカ「自分でイケメンって名乗るな」
そんな僕には占いって趣味があるんだ。だって女の子って、そういう神秘的なものを信じる人が多いでしょ?それでモテたいから始めてみたんだけどね
今日も僕のもとに占ってほしい女の子が来てくれたみたい


ユキ「どうも…」
ミツネ「ユキくん?どうしたの?」
ユキ「その…アタシの恋愛運について占ってほしくて…」
ミツネ「恋愛運?」
ユキ「そう…アタシ、色々な男と付き合ってきたけどうまく行かなくて…気がつけば男性経験の全くない姉ちゃんに先を越されちゃったのよ」
ミツネ「全くないって…それは言いすぎだと思うけど」
ユキ「そういえばミツネは一時期姉ちゃんと付き合ってたわよね」
ミツネ「アレは入るのかなぁ…ただの友達の友達みたいな感じだし」
ユキ「ただの友達の友達、ねぇ…」
ミツネ「じゃあ、さっそく占ってみるね」
ユキ「わかったわ…ねぇ、ちょっと後ろ向いててくれないかしら?服脱ぐから」
ミツネ「えっ!?なんで急に脱ぐの!?」
ユキ「…ほら早く!」
ミツネ「そんないかがわしい占いじゃないよ!というかそんな占いは知らないよ!」
ユキ「どういう占いの仕方なのよ?」
ミツネ「僕が使うのはタロットカードだよ。タロットカードは大アルカナ22枚のカードで運勢や未来を占うんだけど…まずは相性占いをしようかな?」
ユキ「相性?どうして?」
ミツネ「だって恋人との相性によって今後の付き合い方が変わるからね」
ユキ「そうね…」
ミツネ「じゃあシャッフルしてからカードをめくってみるね。これって…ちょっと予想外の結果が出てきたね」
ユキ「何なのよ!?」
ミツネ「ユキくんは男性運が最悪だね…恋愛は苦手みたい」
ユキ「うぐぅ…」
ミツネ「でも安心して、これは今のものだから!この占いでは次に引いたカードによって結果が変わってくるんだ。だからまた引いてみるね」
ユキ「はいはいはい…絶対期待なんかしない」
ミツネ「これは…『世界の逆位置』だね」
ユキ「逆位置?何それ?」
ミツネ「簡単に言うとカードに表されている意味と反対の意味が裏にあるってこと。基本的に正位置がプラスで逆位置がマイナス。これは未完成や中途半端という意味。だから解釈すると失恋ってことになるね…」
ユキ「じゃあ今の男とは別れるとして…次の男は!?」
ミツネ「もう一歩踏み込んでみるね。次に引いたカードでユキくんの恋愛運が大きく変わると思うから。まずは…『星』の逆位置だね…」
ユキ「また逆位置!?呪われてるの!?」
ミツネ「幻滅や悲哀を表すから…この流れだと次に出会う人は第一印象が悪いみたいだね。でもその人との結果がどうなるかはこのカードでわかるから」
ユキ「ホントに当たるの?」
ミツネ「ちょっとカード引いてみるね。これは…『月』の逆位置だね」
ユキ「…そうなると思ってたわ」
ミツネ「いや、この場合の逆位置はいい意味だよ。フォローとかじゃなくて。月のカードは不安などを意味するんだけど、それの逆位置だから反対。不安の解消だから結ばれるってことじゃないかな」
ユキ「ホントかよー!」
ミツネ「ホントウデス。じゃあその次も占ってみようか?ユキくんとその人が結婚したあとについて」
ユキ「どうしよう…これで別れろとか言われたらきっと立ち直れないわ」
ミツネ「それはこれからカードを引いてみてわかるよ。次はこれ…『恋人』の逆位置だね」
ユキ「…」
ミツネ「嫉妬や裏切りを意味するから、相手の浮気とか見つかるのかな」
ユキ「じゃあ最悪じゃないの!」
ミツネ「その酒があるよ。これは…『死神』の正位置だ」
ユキ「…」
ミツネ「損するってことなのかな。ろくな結果にはならないね」
ユキ「何なのよこの占いは!」
ミツネ「僕に怒らないでよ…だから気をつければいいんだ、第一印象悪いけど結婚に至りそうな人物には要注意ということだ。その次を占ってみるよ」
ユキ「どうせ無駄だと思うわ」
ミツネ「そんなこと言わないでよ。ここまでをリセットして…カードを引いてみるね。これは…『隠者』の正位置」
ユキ「何それ?年上と付き合えってこと?」
ミツネ「隠居じゃないよ。探索などを意味するから…出会い系アプリで出会うのかもね」
ユキ「そんなの使いたくないけどね…」
ミツネ「流れを考えるに自分の手で探すのに疲れてしまったのかもね。でも次からどうなるか。このカードは『愚者』の…」
ユキ「どっちよ?」
ミツネ「逆位置だね。軽率を意味する…あとがナイから勢いで結婚しちゃうと思うんだ」
ユキ「絶対に後悔するに決まってるわよ…」
ミツネ「結果はわからないよ、このカードがいいかもしれないからね。じゃあ、もう一枚引くね」
ユキ「いい結果だったらいいんだけど…」
ミツネ「…『死神』の正位置」
ユキ「最悪じゃないの!!」
ミツネ「この感じだと出会い系アプリを使うのもダメだってことだろうね」
ユキ「もういいよそういうの!どうせアタシは結婚に向かないってオチでしょ!」
ミツネ「そう悲観しないでよ。きっと最適解が見つかるから。それではリセットして…そうだ、今度はユキくんが引いてみてよ」
ユキ「アタシが?」
ミツネ「ここまでは僕が選ぶという受動的なものだった、だから踏み込んで見るということも大事だと思うんだ。ほら、カードを選んでみてよ」
ユキ「どうせろくな結果にならないわよ…これは?」
ミツネ「これは…『塔』の正位置だね」
ユキ「どういう意味?」
ミツネ「破滅」

ミツネ「うぐぅ…殴ることないじゃないか…少なくともユキくんは恋愛に向いてないってことがわかったね…次の方どうぞ~」
キサラギ「なんかユキがガチギレしてたけど…なんかシたの?」
ミツネ「占ったら不幸な結果ばかりだったから殴られただけだよ…」
キサラギ「殴られただけってのもおかしいけどねぇ」
ミツネ「それでキサラギくんは何を占いたいのかな?まさか恋愛ではないだろうけども…」
キサラギ「今年のアタシについて占ってほしいんだわよ」
ミツネ「そういうことだね。じゃあ早速始めるよ…このカードだ」
キサラギ「正常位と騎乗位のどっちかしら?」
ミツネ「言い方間違ってるから…正位置と逆位置だから。キサラギくんの今年は『月』の正位置だね」
キサラギ「アタシは騎乗位の方が好きなんだけどねぇ」
ミツネ「不安などを意味するカードだけど、今回は混沌かな。まあキサラギくんは去年から発言が混沌としてるからね…」
キサラギ「それはいい意味なのかしら?」
ミツネ「捉え方によるね。でも基本的に悪めかな…ちょっとでも物事をいい方向に進めたいなら変えた方がいいかも。次を引くね」
キサラギ「少しでも良くする方法があるのかしら」
ミツネ「これは…『審判』の逆位置だね。再起不能や後悔を表すカードだ。今すぐやめた方がいいってことだよ」
キサラギ「気に入ってたのに…」
ミツネ「気に入るとかじゃないんだよ。カティ通信も盛り上がりを見せてるだろ?多くの人に見られるようになることを考えると放送コードギリギリアウトの発言はやめるべきなんだ」
キサラギ「それもそうだわね…」
ミツネ「もうカソ通信などと揶揄される時代じゃないんだ」
キサラギ「わかったわ…だから次から気をつけるわ」
 

ミツネ「たまにはいい結果を占いたいんだけどなぁ…マイナスオーラの強いキャラばかり来るから大変だ。次の方どうぞ~」
リョウガ「占いなんてやってたんだな」
ミツネ「チッ。男かよ…」
リョウガ「いきなり舌打ちかよ!?」
ミツネ「今日は何を占いたいの?1回1000円だからね」
リョウガ「割と取るんだな…まあ金ならあるが。俺とレイナの恋愛運について占ってくれ。いつ結婚するのか不安なんだ…」
ミツネ「そういえば未だに試されていたね。じゃあ調べてみるよ。リョウガなら自らの手で取ってもらうのがいいかな…この中からカードを選んでね。向きも大事だから」
リョウガ「そうなのか…じゃあこのカードを逆向きで引いてみよう」
ミツネ「それは『運命の輪』の正位置だ。これの意味は…チャンスだ!」
リョウガ「そうか!じゃあそう遠くない将来に俺たちは結婚するんだな!?」
ミツネ「かも。そのまま引いたら逆位置で不運に合うところだったから可能性は高いよ」
リョウガ「1000円払った価値があった!また頼むぞ!」
ミツネ「他には占わないの?せっかく1000円払ったのに」
リョウガ「いや、よくばり過ぎたら引いてはいけないカードを引きそうだから俺はここで降りるぜ!」
 

ミツネ「僕からもアドバイスしたかったんだけどな…ちなみに続きを占ってたら何を引いてたんだろ。このカードを逆向きで引いて…えっ!?これは『愚者』の逆位置だ。ということは軽はずみな結婚ってことになるのかも…レイナくんが熟考した割に意外とよくない結果になってしまうのかもね」
モミ「失礼しまーす」
ミツネ「次の方は…モミくん、久しぶりに見たね」
モミ「去年は休んでいたからね…今年はバリバリ働きますわよ!」
ミツネ「カティスタは働くって意味になるのかはわからないけども…仕事の方かもしれないから詮索しないでおくね。それで何を占ってほしいのかな?」
モミ「今年のあたくしについてですわよ。知らなかったかもしれないけどあたくし、実は占いで行動を決めるタイプですのよ」
ミツネ「それは君の数少ない個性の一つだと記憶しているけども…わかったよ、じゃあ今後について占ってみるね。この中から一枚引いてもらえる?」
モミ「じゃあこのカードで。裏返しでいいのかしら?」
ミツネ「これで凶が出たってそれは君の運だから」
モミ「怖いこと言わないでくださる?それで結果は…」
ミツネ「…『塔』の正位置だね」
モミ「塔?どんな意味かしら?」
ミツネ「破壊や破滅を意味するカードだ…でも気にすること無い無い無い。次に引くカードを元に行動すれば必ずいいことになるはずだよ。逆位置だと取り返しがつかなくなるけども、これは正位置だから」
モミ「よくわからないけど…次はこれを引きますわね」
ミツネ「これは『月』の逆位置だね」
モミ「何ですの?悪い感じしかしませんけど」
ミツネ「いや、これは逆位置の方が意味がよくなるカードだよ。不安の解消を意味するカードだね」
モミ「破滅の次は不安の解消?両極端ですわね…」
ミツネ「復帰したばかりで悪いけども上半期は控えた方がいいかもしれないね。その分、下半期の方で大いに力を振るってほしいかな」
モミ「わかりましたわ…本領発揮は下半期、ですわね」
 

ミツネ「占いはあくまでも人が行く方向を示すだけのもの。大まかなものを教えてくれるだけであって実際はどうなるかわからない。最後に決めるのは自分の力だよ」