ユキ「姉ちゃん?何視点?」
ミカ「あんたも危機感を持った方がいいわよ」
ユキ「危機感?」
ミカ「あたしもあんたも三十路になって独身なのよ。ミソジドクシンオーなのよ」
ユキ「…アタシの場合は姉ちゃんに手を焼かされて、恋愛する暇もないんだけど」
ミカ「それに最近は毒牙にかけられるって話もあるでしょ?」
ユキ「うわ小説のこと?」
ミカ「このままだといつヒロトの魔の手にかけられるか…」
ユキ「アレってそういう話じゃないんじゃ…それにヒロト相手だったら振り切れそうだし。言葉の暴力で^^」
ミカ「黒い部分が出てるわよ。だからあんた結婚できないんじゃないの?」
ユキ「姉ちゃんには言われたくないわよ!!」
ミカ「今は喧嘩してる場合じゃないのよ。ホントに急がないといけないから」
ユキ「それで婚活サイトでも調べてるってわけ?」
ミカ「いや、あたしたちにいっぺんじんが食いつくとは思わないわ」
ユキ「誰が言って決めつけるんだよ」
ミカ「カティキャラならばあたしたちのことも知ってるし、ネタ作りの材料として提出すればヒロトにもバレないで合コンできるわ」
ユキ「…ホントに毒牙にかけられるとでも思ってるの?むしろ最近は仲がいいじゃん、一緒のチームで」
ミカ「だからこそなのよ!そこに詰め寄られて『君の中に眠る本当の自分も、俺に探されたいんじゃないのかい^^?』なんて言われたら…」
ユキ「言われる方でしょ、アレ…」
ミカ「ということで独身のいいカティキャラを探してんのよ」
ユキ「カティスタWikiを見ても書いてないのが多すぎて参考にならないわよ」
ミカ「あたしたちと年が近くて、好きになってくれそうで、この先のカティ番組でも活躍できるキャラ…頑張って探し出したのよ。それがこのメンバーよ」
ユキ「意外といるわね…」
ミカ「その中から4人に絞ってみたわ」
杉田辰徳 生田義治 黒瀬倉人 浅野勝也
ユキ「確かにカティ番組でも強いのが多いわね」
ミカ「このメンバーで合コンするのよ」
ユキ「でも合コンって数を合わせる必要があるわよね?女が半分ってどうなのよ?」
ミカ「そこも抜かりなし、ちゃんと揃えてるわよ」
ユキ「まさか既婚者を連れて選択肢を実質なくすなんて姑息な真似はしないわよね?」
ミカ「そんなの誘っても盛者必衰の理、お断りされるだけでしょ?彼氏がいなさそうなのを揃えてるわよ」

ミカ「ということで第1回カティスタ合同コンパ、はい開始!!」
ミヒメ「嘘でしょ…また、いつのまにか巻き込まれてる…」
ユキ「なんか姉ちゃんが合コンしたいから、数合わせに来てほしかったんだって」
カレン「だとしてもなんでアタシとミヒメなのよ?」
ユキ「最近活躍してるからじゃないかな…」
タツノリ「なんだかわけのわからないことに巻き込まれてしまったな…俺たちも」
ヨシハル「人気キャラだから呼ばれたのかもしれないが。いつかこうなるとは思っていたよ」
クラト「きっとミカの悪ふざけか何かだろう」
カツヤ「まあメンバーは悪くないけどな」
ミカ「とりあえず最初は自己紹介よ!名前と好きな食べ物、アイデンティティを言って!」
ユキ「まず姉ちゃんから言ってよ。なんかリーダーみたいに振る舞ってるけども」
ミカ「あたしは基山実加、好きな食べ物はサーモン。世界一かわいい美少女よ!」
ユキ「姉ちゃん…32にもなって美少女ってはちょっと…」
ミカ「おいそこに座れ」
ユキ「座ってるわよ」
クラト「落ち着いてみようよ一旦…」
タツノリ「最近はカティ番組外で仲いいというケースが多いらしいが、この二人は真逆なんだな」
カツヤ「番組内でも喧嘩してるだろ」
ミカ「ユキ、あんたも自己紹介しないと」
ユキ「アタシは基山有希、好きな食べ物はクレープ。見ての通り口うるさい姉ちゃんがいるわ…」
ミカ「そこは世界一かわいい自慢の姉って言うところでしょ!」
ヨシハル「…酔っ払ってるのか?」
カツヤ「ここはアルコールが出ない店らしいぞ」
カレン「次はアタシ、二宮華恋!好きな食べ物はとろろ昆布とベイクドチーズケーキ!特技は見ただけで相手のスリーサイズがわかることよ!」
ユキ「…それは男性陣へのアピールとしてどうなの?」
カレン「アンタは上からはちじゅ…」
ユキ「アタシのは言わなくていいわよ!」
カツヤ「そこそこあるってことか」
タツノリ「燃える絵で見たら何となくはわかるけどな。最近は水着キャラを描かれることも多いし」
ミヒメ「あたしも言わなきゃいけないのかしら…鳴神美姫、好きな食べ物はいちご大福。趣味は走ることよ」
カツヤ「なんかわかってた…というか大体、中の人とかキャラつながりだよな…」
ミカ「ほら、男どもも紹介して!」
タツノリ「じゃあ…俺から言うか。杉田辰徳だ。好きな食べ物は…赤カブ尽くしの田舎風料理。これといったアイデンティティは持ってないな…」
ヨシハル「それ合コンで致命的だぞ。俺は生田義治。好きな食べ物は甘いもので、料理が得意だ」
ミカ「料理好きの男子って憧れるわよねぇ」
ユキ「姉ちゃん…自炊することも学んでよ」
タツノリ「あっ、俺も料理ならそこそこできるぞ」
ヨシハル「おい。俺のアイデンティティを奪おうとするな」
クラト「オレは黒瀬倉人。好きな食べ物は焼肉で、オレも料理が得意だ」
タツノリ「あっ、それ俺のネタだぞ!」
ヨシハル「元は俺のネタだからな!?」
ユキ「アイデンティティかぶりすぎでしょ…」
カツヤ「俺は浅野勝也。好きな食べ物は…」
クラト「とりあえずこいつも料理が得意だと思う」
タツノリ「食べ物からつまずくって問題外だぞ」

ミカ「ここからはAIを使って、合コンで盛り上がるネタをやるわよ!」
ユキ「ぶっちゃけたわね」
ヨシハル「ってか逆にここまで使ってなかったのか!?」
ミカ「早速だけどミヒメ、あんたは合コンといえば何をするかわかるかしら?」
ミヒメ「え~と、そうねえ…やっぱり定番なのは王様ゲームとかじゃない?」
ミカ「なるまど…コホン。貴様~^^私のお願いが聞けないと申すのかっ!」
カツヤ「どうなされた?」
ミカ「言うこと書いてくれないと拗ねちゃうんだからねっ、つーん、チラリ」
ユキ「姉ちゃん…その王様というか、アイルランド王家になるゲームじゃないわよ…」
カレン「アタシたちでやるとセクハラになりそうな気もするけど…」
ミヒメ「まぁ、確かにそうよね…何をされるか溜まったもんじゃないわ」
クラト「信用されてないんだな、オレたち…」
ヨシハル「そういうことするのはミツネかレイナぐらいだろ。特にレイナなんて、下手すりゃ放送できないこと命令するな…」
ミカ「じゃあ次!ユキは?何か思いつくのあるでしょ」
ユキ「アタシ?そうね…カラオケとか?」
タツノリ「そのアイデア、星野源の曲よりいいすね」
クラト「でもここってカラオケできるのか?」
カツヤ「ただのファミレス…」
ミヒメ「こんなところで大声を出していたら『今すぐこの不届き者を店からつまみ出せ』になっちゃうわよ」
ユキ「いい考えだと思ったのに…」
カレン「このファミレスでもできそうなこと…ドリンクバーのミックスジュースで、誰が一番美味しいものを作れるかとか?」
ミカ「そんな地味かつ実際に試さないとできないものは却下よ。そもそもヒロトの近くにレストランはないわよ」
クラト「ガストがあるって言ってたような…」
ミカ「あんたたちは?女性陣は軒並み適当なことを言っているから、あんたたちに頼るしかないのよ」
ヨシハル「そもそもファミレスで行うというのが限界の気はするが…二次会でカラオケでいいんじゃないか?」
ミカ「それは候補として置いておくけども、今できることを考えるのよ」
タツノリ「こいつはどうだ?ダーツ」
ヨシハル「いや、このファミレスのどこにダーツ盤があるんだよ。お前がダーツ盤になるのか?」
タツノリ「がーん…」
ヨシハル「ベルナデッタかお前は。その口にブロッコリー詰め込むぞ」
カツヤ「トランプならできるんじゃないのか」
ミヒメ「それこそ盛り上がれなさそうだわ…」
カレン「これ企画倒れになるんじゃないの?」
クラト「無難に王様ゲームというか、それしかないだろうな」
ミカ「貴様~^^」
ユキ「その王様じゃないんだって」

ミカ「じゃあ王様ランキング?始めるわよ」
ユキ「王様ゲームだって。誰が『BOY』か『裸の勇者』か『Flare』のヤツをやれと…」
ミカ「…ルールってどうなの?名前だけしか知らないのよね」
ヨシハル「スマホで調べろよ」
ミカ「こうやってやるのね…わかったわ。じゃああたしに続いて言うのよ!」
ユキ「続いて?」
ミカ「王様の命令は絶対です!」
一同「王様の命令は絶対です!」
ミカ「命令に従わない場合、罰としてデコピンします!」
一同「命令に従わない場合、罰としてデコピンします!」

ちんもくかい
ヨシハル「…おい、お前、何のサイト見た?」
ミカ「チガウノ?」
クラト「オレが知っている王様ゲームと違う」
ユキ「デコピンじゃ罰ゲームにはならないわ。もっと厳しくしないと」
クラト「そういう問題じゃない」
タツノリ「こんなのじゃなかったか?1番が2番がデコピンするとか」
ヨシハル「デコピンにこだわるなよ」
ミカ「そうだったわね!うっかりしていたわ…ミカちゃんドジっ子ね☆」
ユキ「姉ちゃん、三十路にもなってその発言は痛いわよ」

ミカ「8番が5番に…デコピン!」
ミヒメ「嘘でしょ…」
カレン「おでこ出してあげる」
ミヒメ「ねぇ、合コンだったはずよね…いつからデコピン大会に…」
ユキ「なんか姉ちゃんがかなり勘違いしているだけだから…」
ミヒメ「軽くするからね…痛くはしないから…えい」
カレン「ウーワオッ!痛っ!ちょっと、今の本気でやったでしょ?」
ミカ「…なんかあたしの思ってたのと違う」
ユキ「だから言ったじゃん!デコピンゲームする場じゃないのよ!例えばこういうの!1番と2番がキス!」
ミカ ユキ「えっ!?」
カレン「キ、キス!?」
クラト「しかも姉妹だ」
ミカ「そ、そこはデコピンでしょ!?いくらでもやらせてあげるわよ!痛くしてもいいから!」
ユキ「…王様の意見は絶対なのよ?さあ殿下、くちびるを出して…」
ミカ「なんで実の妹にキスされなきゃいけないのよ!?」
カツヤ「もう何がなにやら…」
ミカ「なんで王様がこんなことしなきゃいけないの…デコピン…」
ユキ「意外と悪くはなかったわよ?」
ミカ「うるせえよ!次!3番と4番が手をつなぐ!」
クラト カツヤ「…」
ミカ「ねぇ、これってどういうこと?」
ユキ「アタシに聞かないでよ」
カレン「男が手をつないでるのを見て何が楽しいのよ」
ミカ「おかしいわむー。こんなはずじゃなかったのに」
ヨシハル「ルールが崩壊している気がするんだよな…」
ミカ「王様の命令は絶対です!」
ヨシハル「…この流れでそれを言うのか」
ミカ「命令に従わない場合、罰としてデコピンします!」
タツノリ「従ってもデコピンなんだよな…」
カレン「どうあがいてもデコピン」
ミヒメ「嘘でしょ…」
ユキ「お前、ふざけてるのか^^?」
ミカ「だってわかんないんだもん…番号を引いて、何かをやらせるゲームじゃないの?」
タツノリ「その何かが8割デコピンなんだよな…」
ユキ「まず『王様だ~れだ!』と言って、王様を決めるのよ」
ミカ「はい、あたし!」
ユキ「王様は一番最初に引くものよ。つまるところ要するに、姉ちゃんは王様じゃないわ」
ミカ「そうなんだ。じゃあ…王様の命令は絶対よ!」
ヨシハル「もういいよそういうの」
ミカ「命令に従わない場合、罰としてデコピンします!」
ユキ「もう姉ちゃんは黙ってて!姉ちゃんが命令しているとデコピンゲームにしかならないわ!」
ヨシハル「ユキが怒った…こわいよお」
クラト「常任理事国が変わらない理由がわかった気がする…」
タツノリ「悟った妙な顔で言われても…」
ユキ「姉ちゃん以外で決めるわよ。王様だ~れだ!」
カレン「王様は…アタシだわ」
ミカ「命令に従わない場合、罰としてデコピンします…」
ミヒメ「誰にもわかるくらい露骨に不機嫌ね」
カレン「じゃあ1番が5番に膝枕をする!」
ヨシハル「これは王道だな」
ミカ「…膝枕って何?」
カレン「コッコロがやってるようなヤツよ」
ヨシハル「じゃあ失礼させてもらうぞ」
ミカ「やだ!ケダモノのフレンズ!」
ユキ「命令に従わない場合、罰としてデコピンします^^」
ミカ「だったらあたしはデコピンを選ぶわ!」
ヨシハル「そんなに嫌なのかよ…」
ユキ「アタシとのキスでもいいけど?」
ミカ「ささっ、どうぞ王様」
ヨシハル「妹のキスの方が嫌なのかよ…あと俺は王様じゃない」
カレン「アタシの命令は絶対よ。早くしなさいよ」
ミカ「…ねぇ、こいつ蹴っていい?」
ユキ「そんなことしたらキスするわよ」
ヨシハル「こんなに安心できない膝枕があるのかよ…」
カツヤ「…なんか俺たち空気じゃないか?」
クラト「ちょっとセリフ量が少ない気はするな」
ユキ「それじゃあ、他に回すためにも始めるわよ。王様だ~れだ!」
ミカ「また王様になったわ!やったー^^」
ユキ「命令に従わない場合、罰としてデコピンします^^」
ミカ「なんでよ!?」
ユキ「さっきも言ったでしょ?姉ちゃん以外で決めるって。というか勝手に参加してんじゃないわよ」
ミカ「いいじゃん別に!」
ユキ「姉ちゃんは一生誰かの奴隷として使われればいいのよ」
ヨシハル「やっぱりユキは怖いな…俺、元の席に戻っていい?」
ユキ「命令に従わない場合、罰としてデコピンします^^」
タツノリ「詰んだな」
ヨシハル「こうなったら、俺に命令して助けてくれ…」
クラト「このまま眺めてるのもいいか^^」
ユキ「仕切り直すわよ。姉ちゃん以外で王様だ~れだ!」
ヨシハル「…助かったぜ、俺になったから絶対命令で自分の席に戻れる」
カレン「…チッ」
ヨシハル「舌打ちしたぞあいつ…不敬罪だ。命令に従わない場合、罰としてデコピンします!」
カレン「なんでよ!」
ヨシハル「6番がカレンにデコピン!」
ユキ「6番を引いたのは?」
タツノリ「俺だな。悪く思うなよ、カレン」
カレン「ウーワオッ!痛っ!本気でやることないでしょ!?」
ヨシハル「さっきのは命令に従わなかった罰だから、直接的な命令も出すぞ。5番が7番の頭を撫でる!」
ミヒメ「嘘でしょ…」
カツヤ「なんだか優しい内容だな」
ミヒメ「でもあたしの方が速いわ」
ユキ「それとこれとは関係ない」

ミカ「波乱万丈の王様ゲームも終わったわね…ほとんどデコピンだった気がするけども」
タツノリ「お前のせいだ」
ミカ「ということで最後に誰がいい感じだったか、口々に言ってくれないかしら?」
ユキ「なんで姉ちゃんが勝手に進行しているのかはわからないけども…アタシはタツノリさんかな」
タツノリ「えっ!?オレ!?」
ヨシハル「もう逃げられないぞ^^」
ユキ「なによ」
ミカ「かわいそうに…タツノリ」
ユキ「キスするわよ」
ミカ「ゴメンナサイゴメンナサイ…」
カレン「タツノリのどこがいいと思ったの?」
ユキ「やっぱり男らしくて頼れるかな…って」
タツノリ「そんなこと初めて言われたけどな…」
クラト「似合ってるんじゃないか?」
ミカ「ふ、ふーん…よかったわね。カレンは?」
カレン「アタシもタツノリ…冗談だって」
ユキ「冗談で済まないこともあるのよ」
カレン「それ以外の3人よね。だったらアタシはヨシハル!」
ヨシハル「…俺?」
ユキ「デコピンされたのに…いいの?」
カレン「デコピンから始まる恋もあるのよ」
タツノリ「ないわー」
ヨシハル「複雑で摩訶不思議です…」
クラト「まあ言わされたわけではないだろうしな」
ミカ「多分2年以内に別れると心のどこかで思っているけど秘密にしておくね…ミヒメは?」
ミヒメ「あたしは…クラトがいいかしら」
クラト「ということはカツヤはミカに決まったな」
ヨシハル「貧乏くじだ^^」
カツヤ「なんで順番に選ぶ形になってるんだよ!?俺はミヒメが好きだぞ!?」
クラト「オレだってミヒメが好きだ!」
ミヒメ「嘘でしょ…なんか修羅場になってる…」
ユキ「お互いに好きな人を選ぶほうがよかったわね…じゃあ一旦忘れて、好きになった人を指さして。かぶっても泣いたり怒ったりしないように」
ミカ「それ、あんたが言う…?」
ユキ「いっせーの、せ!」
カレン「アタシとユキは変わらずね。相手も選んでくれてるし」
タツノリ「問題はミヒメのところだな…やっぱり修羅場になってる」
ミヒメ「嘘でしょ…」
ヨシハル「それでミカは…選んでない!?」
ミカ「だってあたしのこと、選んでくれる人なんていないし…」
タツノリ「まあ、デコピンゲームを主催すればモテないだろ」
ユキ「元々は姉ちゃんが危機感を持ってやったというのに、本末転倒でしょ」
ミカ「わかっていたの前からこうなることもずっと。あたしは一人で生きていくしかないのよ…」
ユキ「そんなことないわよ!誰か、あたしの姉ちゃんをもらっていきなさいよ!」
タツノリ「と言われてもなぁ…」
ヨシハル「なんだか扱いに困るから押し付けているような感じだ」
ミヒメ「どうしようもないわね…」
カレン「ミヒメが選ばなかった方に当てつけましょ」
クラト「言い方ひどいなお前ら」
カツヤ「俺のこと選んでくれるよな!?ミヒメ!」
ミヒメ「…どちらか一つは選べないんだ。こういう場所で一緒に付き添う人を決めるのは違うと思うの」
カツヤ「ミヒメ…」
ユキ「そういう考えもあるわね…」
タツノリ「まさか考え直したりはしないよな…?」
ユキ「いや、アタシの考え方は変わらないわよ。アタシはキミを選ぶわ」
ヨシハル「カレンも心変わりしないよな?」
カレン「まあ…とりあえず付き合うだけ付き合ってみる?相性が合わなかったら別れればいいだけだし」
ミカ「ということで今日は終わりかしらね。もう2時間も入り浸ってるし、いい加減店員の目が気になってきたし」
クラト「デコピンゲームの時点で相当睨まれてたぞ」
ユキ「姉ちゃん、なんだか寂しそう…」

ミカ「世界一かわいい美少女も、合コンでは無力なのね…」
ユキ「姉ちゃん…」
ミカ「あんたはいいわよね、ちゃんと見つけられたんだし。心から祝福してやるわ」
ユキ「絶対思ってないでしょ。姉ちゃん、アタシ思うんだけど…」
ミカ「なによ」
ユキ「姉ちゃんはその…世界一と少女は微妙だけど、かわいい美女だとは思うわよ」
ミカ「世界一かわいい美少女じゃないと意味がないの…」
ユキ「そのうち姉ちゃんのことをわかってくれる人も現れるわ。だから今は焦らないで、自分を磨くことを考えましょ?」
ミカ「でも、もし誰にも選ばれなかったら…」
ユキ「その時は…まあ、素直に諦めたほうがいいわ」
ミカ「諦めも肝心よね…」
ユキ(姉ちゃん、黙っていれば美人なんだけどなぁ…というか酔っ払ってるわよね、完全に。そりゃ君アカンで)