フレカ「命の尊厳って難しいわよね」
カミナ「急に重い話言わないでよ」
フレカ「病気などで苦しみながらも生かされるのって、果たしてその人にとってシアワセなのかしら?」
カミナ「確かにね…」
フレカ「何もできなくて、ただ単に延命してるだけの人生なんてどうなのかしら。しかも何も言うことができないという」
カミナ「昨日とは打って変わって真面目な話ね」
フレカ「高瀬舟って小説にもそんなこと書いてあったわね」
カミナ「森鴎外の作品だったっけ?」
フレカ「そう。アレを読んでて、ふと思ったのよ…」
カミナ「どっちがいいのかしらね…難しい問題だわ」
フレカ「安楽死なんて言葉もあるからね。他人に簡単には決められないことよ」
カミナ「君がこんなこと考えるなんて意外だわ」
フレカ「誰かの支えがあって生きているってこと、改めて実感したんだもの」
カミナ「なによ?」
フレカ「作者が最近大学の帰り、記憶を飛ばしながら歩いてるからね…聴覚を曲で封じて、足元ばかり見ながら視覚も封じるという高等な技術よ」
カミナ「何のために…」
フレカ「イヤなことばかりの世の中で生きてゆくには相当な覚悟が必要なのよ。眼の前のものを抹消したくなる感情をおさえるためにもね」
カミナ「何その感情…」
フレカ「お嬢が帰ってくればこの感情もなくなるかもしれないわね」
カミナ「お嬢って人はいないんだって…」
フレカ「絶対いるわよ!!ヒロトくんはお嬢と、数人の読者によって何とか生かされてるんだからね!」
カミナ「幻覚で延命って、命の尊厳としてどうなのかしらね」
 
カミナ「ところであたしは片付けられない病気にかかった後輩の部屋を、あと何年片付ければいいのかしら」
フレカ「アタシの気が済むまで」
カミナ「君の気が済むまでって、一生片付ける気ないでしょ!?」
フレカ「今年は世話を焼くとHAPPYみたいよ^^」
カミナ「どう考えても君にしか得がないでしょ!?もう嫌になっちゃうわとっちらかったこの部屋!!(TOGENKYO / フレデリック)」
フレカ「だったら早く片付けてよ^^」
カミナ「昨日みたいな選択肢が出たら、イーリス聖王国を滅ぼす道を選んでやるわ!」