タイ株歴史的大暴落と今後の行方について
今日のタイSET市場は記録的な大暴落でした。
下げ過ぎで、前場11時29分に全取引が停止するサーキットブレーカー制度(指数が10%下げた場合に発動)が発動されました。
サーキットブレーカー制度とは、急激な株価指数(先物)価格の変動があった場合に、市場ルールに基づき、一時的に取引の中断が行われる措置のことです。現在の日経225先物では日中1500円動くと発動されます。日経平均で同様の動きが起きて、もしプットオプション売り保有していたなら、一撃で破産する可能性もあります。
そして本日は取引再開後、さらに下げるというパニック売りが続きました。この下げは3時過ぎまで続く事になります。
このチャートだとこの下げの大きさが分からない人も居ると思うので日足が分かりやすいでしょう。
ザラ場の安値は587ポイントです。これはなんと前日比19.6%の下げに相当します。終値は少し戻して622ポイントです。これでも前日比14.8%の下げです。先進国の指数ではちょっと考えられないくらいの下げですね。もう少し長いチャートで見てみましょう。
こちらは2004年からの3年間の週足です。今日一日の下げの大きさが分かります。今日の安値は2004年のサポートレベルまで下げた事になります。
以下SET指数月足
1997年の通貨危機を振り返る為に13年間のSET指数月足チャートを載せました。1993年の1800付近から1998年には200近くまで売られたんですね。それに比べると最近の動きは落ち着いていたと言えるでしょう。
本日の大暴落の原因はタイ中央銀行総裁が短期的な外資の投機に関する規制を発表したためです。
一言で言うと短期海外投資家はタイに投資するなという措置ですかね。そんな場合は資金の一部を没収しますということです。
この規制は過度なバーツ高を防ぎ、アジア通貨危機といわれた1997年の状況を引き起こさないための措置だそうです。
以下詳細になります。
1、1回に付き、2万ドル以上のタイバーツを購入、又は両替するときには30パーセントを
タイ中央銀行が預かる物とする。ただし、商品決済等の資金は除外する。
2、1年以上、この資金がタイにとどまった場合にはこの預かり金は全額返還される。
3、1年以内に、この資金を引き揚げるときにはこの30パーセントのうち3分の1を中央銀行が徴収する。
■例外
1、昨日2006年12月18日までに送金を完了している場合
2、12月19日以降であるが、一回の送金が2万ドル未満の場合
まあ2万ドル以下に分ければ問題なさそうですが、タイのSET市場のイメージダウンは否めません。
このようなパニック売りが出た場合リスクは大きいのですが、チャンスでもあります。明日以降のシナリオは大きく分けて2つあります。
1 行き過ぎた分、市場が冷静を取り戻し翌日以降戻す(半値戻し?)
2 本当にタイ市場が見放されて、今置かれている状況の本来妥当な株価水準まで下げる。
午後3時過ぎに、底値反転付近で特徴的に現われる30分におよぶ左右対称V字日中足チャートが出たことから、自分は1ではないかというシナリオの元、本日数銘柄に買いを入れました。明日以降、今日の安値を割ると再度底探しになります。
監視銘柄の中から下げが大きい銘柄を中心に買いましたが、底抜けしている銘柄もあります。明日以降状況見てロスカットか、保有するか判断します。
教訓
国際分散投資も重要ですが、やはりタイのような新興国に資金をまとめるのは危険ですね。



