今年も半分が経過しましたね。地震で始まった日本ですが、被災地の現状はあまり変化なし！との事。それでも少しずつ皆前を向いて歩き初めているそうです。復興と再起を祈っています。

ロシア侵攻もどんどん加速し始めている様子で欧州は危機感を感じ、第三次世界大戦の始まりが近いかもしれないという事も言われ始めました。世界の平和を祈るばかりです。

さて、そんな情報が飛び交う中、自分の生活圏に目を向けると、そんな事は無いかのような平和な状態です。例えば、何かやるべき事があっても、明日に延ばしてしまってもいいような安心感、全く忘れてしまってほっといて、自分の趣味に没頭しても問題は無いというような安心感があります。安心感は心に余裕を与えて、健康状態も良くなる半面、「慢心」を与えて人を後退させてしまうこともあります。

一寸先は闇、一寸先は光、どちらでも良いのですが、同じ状態は無いというのが諸行無常の教えでして、私達もまた、歳を重ね、死に近づいています。肉体はそれを防ぐことはできませんが、心は前に進むか、退がるかという、現状維持はできません。

人間に人生、苦あれば楽あり、という言葉があるように、そして人生は苦ですよ！という仏様の教えの通り、苦しみは人にとって必ず訪れるものですし、自分で作っていくものです。しかし、それが時として「前に進む」原動力になるものです。そう、常に安心感があれば努力を忘れます。目的を忘れ、ダラダラしてしまいます。慢心です。しかし、不安や苦しみがあると、解決、抜け出す為に考え、動きます。それがあるから、人の気持ちが分かったり、いざという時の対処脳力が備わります。即ち、心の前進です。

時には安心感のハシゴを外すことも、仏様は方便として行うということをお経には説かれています。

安心と慢心