茶花の心に共鳴すると、心の器が広くなる。

師走の忙しさに一息入れたい。前にも書いたが、余裕があるから何かをするという事ではなくて、忙しさにかまけて心を無くしてしまうことのほうが人としてはダメなんじゃないかなと思う。そうなる前に自分で心のエネルギーを補給しておこう。

美味しい物を食べる、自然に触れる、芸術に触れるなど私はそういう事でエネルギーを補給できる。その時は、目の前の料理や自然、芸術に心を一心に寄せる。だいたい、こういう時でもあれこれ仕事の事とか、嫌な事とか考える人がいるが、それはNGで、意味がない。その時にどれだけ目の前の事に心を寄せることが出来るかが大事だと思う。そういう事を繰り返すことで、結果的に良い仕事ができると思う。

だいたい、予期せぬ事を先読みして不安に陥る人は、いつも心配や忙しさに心が歪んでいく。目の前の事や人に心を寄せることができず、結果的にうまくいかないものだ。一寸先は闇だし、万事塞翁が馬だ。何が良くて悪いかは結果次第。それよりも自分が今出来ることで心をどれだけ目の前のことに心を寄せることができるか。その積み重ねが良い結果となると思う。その時うまくいかなくても後悔はないだろう。

お釈迦様はこの世は無常と言われ、留まることは無いと言われた。つまり人生や人の心も常に動いている。前に進むか後ろに下がるか。どうせなら前に進みたい。そのために目の前のことに自分の心を寄せ続ける事が一番大切だと思う。

心を寄せ続けること