『ウォルター少年と、夏の休日』

【原題】Secondhand Lions

【製作年】2003年【製作国】アメリカ

【監督】ティム・マッキャンリーズ

【主なキャスト】ハーレイ・ジョエル・オスメント、ロバート・デュヴァル、マイケル・ケイン、キーラ・セジウィック、エマニュエル・ボージア、ニッキー・カット、ジョシュ・ルーカス、ケヴィン・ハバラー、クリスチャン・ケイン、ジェニファー・ストーン

久しぶりに観ました。

偏屈爺さんたちと、気弱な少年の組み合わせは、他にもありますが…

この話はスケールが違います

ホンマかいな？とは思うものの、爺さんたちの武勇伝にワクワク。

歳を重ねた彼らの偏屈ぶりも、やることも空前絶後で、もう笑うしかありません。

爺さんたちの虜になった私は、彼らと一緒に過ごせたウォルター少年が、羨ましくもなるのでした

1960年代初頭。

14歳のウォルターは、夏休みの間、母の都合で、大伯父ハブとガースが住むテキサスの田舎にあずけられます。

頑固で型破りな 2人に、唖然とするばかりのウォルターでしたが…。

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ネタバレあります。

無責任な母親に、ウォルターが連れて来られたのは、大伯父たちの住む、広大な敷地の片田舎のボロ家。

『テレビも無え、電話も無え。オラ、こんな家イヤだ〜』

そんな替え歌を口ずさみたくなります。

しかも、『2人は大金隠しているらしいから、見つけるんだよ』だなんて。

も〜う、なんちゅう母親なんだ

最初は戸惑い、ビクビクしていたウォルター少年。ハーレイくんの困り顔が、役柄によくマッチしています。

でも、型破りな大伯父たちと暮らすうちに、次第にオメメがキラキラしてくるのです。

だって、おもしろエピソードの宝庫なのですから

押し売りは、基本、猟銃を “お見舞いして” 追い返すスタイルの大伯父たち。

珍しく、セールスマンからいろんな野菜の種を買って植えたと思ったら…

『コーン、コーン、コーン』だった

ある日突然、“中古のライオン” が届いたのには爆笑です。

え？ペットにするんかい？と思ったら、まさかの…。

でも、ウォルターとライオンの間に生まれた絆には、胸アツになります。

原題の『Secondhand Lions』は、このライオンと、爺さんたちのことでしょうか。

そんな彼らを見守るワンコたちも、可愛かったな。

大伯父たちは、1914年にヨーロッパに渡り、拉致されて 🇫🇷 軍の外人部隊に入り、北アフリカで名を轟かせ、一時は賞金首にもなった？

話半分だとしても、凄い半生です。

名優たちが、おもしろ兄弟を魅力的に演じていました。

◆兄ハブを演じるのは、ロバート・デュヴァル。

『20人分の気迫』をもち、ひとりの女性を生涯愛する男。

今もなお、町の不良たちをコテンパンにし、“男たるもの” を説くパワフルさ。

カッコいいぜ♡

◆弟ガースを演じるのは、マイケル・ケイン。(彼が、弟役だなんて

)

兄ほどの腕っぷしの強さはなく、お金の管理を担当している様子。

兄に絶対の信頼を寄せているのが微笑ましい。

時には、兄の暴走にブレーキをかける、いい相棒です。

冒険を追い求める人生だったけれど、

もうその時間はあまりないことを知っている 2人。

とはいえ、老いても、生きがいがほしい彼らは、複葉機を組み立て…

2人らしく、羨ましくなるような最期でした。

やって来たのは中古のライオン？『ウォルター少年と、夏の休日』