『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』

【原題】A Big Bold Beautiful Journey

【製作年】2025年

【製作国】アメリカ、アイルランド

【監督】コゴナダ

【主なキャスト】コリン・ファレル、 マーゴット・ロビー、 ケビン・クライン、 フィービー・ウォーラー=ブリッジ



あらすじは…。

友人の結婚式で知り合った デヴィッドとサラは、レンタカーのカーナビに導かれ、奇妙なドアにたどり着く。

そのドアの先は、それぞれの「人生で一番やり直したい日」につながっていた。

デヴィッドが 淡い初恋を経験した高校時代や、サラの母親が最期を迎えた場所など、
人生のターニングポイントとなった出来事をやり直すことで、ふたりは自分自身や 大切な人たちと向き合っていく。


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少々ネタバレあります。








“どこでもドア” のような扉を開けると… 

という設定も、時空旅行というのも、ありきたりかな?

とは思いましたが、コゴナダ監督作品ということで、観ることにしました。


『コロンバス』も『アフター・ヤン』も好きだったのですが、今作は マーゴット・ロビーまで 出てくれるなんて。

なんだか嬉しいおねがい



派手さはなく、静かで穏やかな世界。

静寂で語るタイプゆえ、退屈だと思われる方も いらっしゃることでしょう。

でも私は、大人のおとぎ話 だと捉えて、美しい映像を愉しみました。


小津安二郎監督をリスペクトしていて、ジブリ映画など 日本のアニメも好きだという コゴナダ監督。

あんな見た目なのに (失礼知らんぷり) ロマンティストだなぁ。



音楽担当は久石譲さん。ハリウッド作品は 初めてなのだとか。

静かに沁みるメロディが、この作品によく合っていましたおねがい




『アフター・ヤン』に続き 主演は、コリン・ファレル。

時空旅行で訪れた、ハイスクールでのミュージカルに、“オジサン” の姿で参加。

ちゃんと 歌って踊ってくれたのは、得した気分ニコニコ


マーゴット・ロビーは、この作品を撮影していた時、妊娠中だったそうで。

だから ふんわりした衣装が多かったのかな? 相変わらず 美しい♡

ゴージャスな 美女であることが不可欠な、この役柄にピッタリでした。


ふたりが地球を見おろして、会話するシーンは、エモーシャルでした。

自分自身が あまり好きではなくて、後悔の念に囚われているふたり。なんだか、鼻の奥が ツンとしました。




ただ、時空旅行のルールには ???となるところも。過去に行った時…

サラのママは、今のサラを見ても “少女のサラ” と認識して世話を焼く。

デヴィッドの恩師も、今のデヴィッドを見て 何の疑いもなく、“少年のデヴィッド” と認識します。


でも、デヴィッドの父親は、今の彼を見て他人だと思う。それどころか 母親は、自分の夫だと認識する。(その時、“子どもの デヴィッド” が 近くにいたからなのか?)


そのあたりが 気にはなりましたが、ファンタジーなんだし と考えないことに。 アバウトな性格が幸いしたかな知らんぷり

きっちりされている方は、引っかかるかもしれません。




人生をやり直すことができたら… 

何度もそう思ったことがある私は、共感しまくりでした。なんなら、中学生からやり直したいくらいなので爆笑


デヴィッドは、「あなたはスペシャル」と言い続ける、両親からの愛を重く感じ、疎ましく感じていた。(彼には内緒の 理由があったのだけど)

婚約破棄した 過去もありました。


サラは、母親の看病を放り出し、看取ることができなかった。

愛してくれる男性にも、冷たい仕打ちをしてしまいました。


心に留めていた 後悔を吐き出すことができるならば… 

(おっといけない。ネタバレは、ここまでにします口笛)




それにしても、あのレンタカー屋さんは、ユニークだったな。もしかして 神様だったりして。


一歩先に進めない人の、水先案内人?

デヴィッドに言わせれば、『ソウルメイト紹介所』

どこかにあるといいのになニコニコ