こんばんわ。pingpanです。
今日から7月の実務補習がはじまったようです。
ワタクシは既に実務補習は終わっていますが、YTDでも今日から実務補習に行っているメンバーがおります。
7月・8月・9月の実務補習が終われば、YTDメンバーも晴れて全員が中小企業診断士に登録されます。
そうなれば、ますます活動領域の拡大が期待できそうです。(^ ^)
さて、今日はちょっと気になったので表題のテーマを取り上げました。
今月の企業診断ニュースにパンフレットが入っていたのですが、「中小企業診断士賠償責任保険」というものがあるそうです。
中小企業診断士に向けた専門商品で、診断業務により顧客や第三者に損害を与えてしまった場合に、損害賠償責任を負担することで生じる損害を補償してくれる保険とのこと。
これを見た時に思ったことは、次の2点。
1. そもそもこうした商品が出ると言うことは、診断実務から損害賠償沙汰になる問題がよく発生していると想定されること
2. 中小企業診断士向け保険って、まさにターゲット絞り込みのいい例
1.については、書いていることそのままなのですが、保険商品が出るくらいなので、損害賠償沙汰がよく起きているのだと思います。
特に診断士として個人事業でやっている場合、損害賠償なんて起きてしまうとえらいことですね。
具体的にどんな事態が想定されるのかと思ったら、パンフレットに書いてました。
◇診断先企業の販売分析/経費計算を行い、それに基づいて診断先企業が生産計画を立てたところ、その販売分析/経費計算の中のデータ入力ミスが見つかり、診断先企業から「生産計画の立て直しを迫られた」として、相当する人件費の支払いを請求された
◇診断先の顧客情報を預かり中にカバンを盗まれて、個人情報が流出。そこから情報漏えいが発生し、損害賠償請求された
◇診断先企業中の工場を視察中、不注意でぶつかり工場の従業員に怪我をさせた
◇診断先企業の担当者と打ち合わせ中、不注意で相手のパソコンを落とし壊してしまった
うーん、確かにどれも起きえる内容ですね。
これまでこのような事態をあまり想定していませんでしたが、少し注意したいと思います。
また、2については士業という大きなくくりではなく、中小企業診断士って絞ったところがなるほどなっと思いました。
正直、中小企業診断士としぼった時点で、対象は18,000人程度にしぼられます。(診断士有資格者は、約18,000人。
しかも、この保険は企業内診断士は対象としていないので、たしか6~7割が企業内診断士だったので、対象は約5,000人までしぼられてしまいます。
これで収支は成り立つのかな?と思ったりするのですが、そこはうまい仕組みになっているのでしょう。(例えば、診断士事務所で働くスタッフも保険加入人数にしている点など)
さらに、中小企業診断士としぼることで、診断士向け会報に広告を打つなど的確なマーケティング戦略を取ることができるようになります。
おそらく、もし自分が今独立診断士だったらこの保険について、真剣に考えていたかもしれません。少なくとも、今の自分でも興味を持って、詳しくパンフレットを読んでしまいました。
ここにマーケティングの1つの解があると思います。
何をするにも、ここまでターゲットをしぼってみるべきなんだと思います。
いったん絞って見ると、次のアクションとして何をするべきか具体的に見えてくるので、より的確な戦略を立てることができます。
その結果、しぼったターゲットの周辺にいる新しい層にも購買意欲が出てきて、結果的にマーケット規模が拡大していきます。
このような戦略をとったのが、おしゃれな雑貨品を売っている「フランフラン」ですね。
もともとターゲットとした層をしぼったところ、そのターゲット層になりたいと憧れる層が商品を買うようになって、マーケットが広がり成功を収めたと言われています。
診断士の中でも、ターゲットを絞ろうとすると、市場規模が小さくなりすぎだ・・・・なんて言って、絞りきらずに中途半端なターゲットを設定しようとする人が多いのですが、まずは一度絞りきるくらいの方が、結果的には周辺層への広がりなどにつながるため、大きな果実を得ることができるようになるでしょう。
これが、ダイレクトマーケティングの第一歩。
今回の「中小企業診断士向け保険」から、こんなことが読みとれるなっと思い、本日のブログのテーマとして取り上げてみました。
さて、この保険、一体どれくらいの方が加入するのか、非常に興味があります。
ワタクシも来年には入っているかもよ~ww
それでは。