『利休にたずねよ』 山本兼一 著
えっと、まず…こんな本です
茶の湯の侘び寂びや美への追求、想いを描く利休の章や、関わりのある人からの目線で、利休の姿や出来事を語る各章があって、それぞれの心境も描かれています。(利休、妻、秀吉、三成、家康、信長…と他にも茶の湯の人たち…茶碗を焼く職人…他にも…)
利休の切腹から◯年前…というかたちで各章始まり、時系列には描かれていません。
この手法がなんかいいと言うか…謎解きのようで引き込まれます
ほとんどの章が60代の利休を描いてあるのに、なんと艶っぽいのでしょう…
利休という号名は、鋭利(鋭さ)を休めましょう→鋭さもほどほどに…のような意味だそうです。利は“利益”は休めて→欲は休んで…とか思いがちですよね
黄金の茶室、帝をお招きしてお茶を献じる際、秀吉が自らお茶をたてます悠然としていて厳かな手前を見て、利休は思います。「自分よりずっと鋭利な男でありながら、その鋭さを微塵も見せない…」鋭さを隠すことも、笑いに紛れさせることも自由自在で、その姿は自信に満ちていて威厳がある(…のような内容をもっと利休らしい言葉で語っています
人の世は茶の湯よりもっと奥が深くて、その世を治める秀吉にはかなわないのだと…
この章は好きで繰り返し聴きました(オーディオブック)
さりげない伏線が、綺麗に張られていて、物語そのものが芸術作品のように感じられます
映画化されてるのですね、市川團十郎[当時の海老蔵さん主演2013]こちらも観てみたいと思っています。
あ、またブログ内容とは関係ないのですが…写真をアップします家族で食べたお寿司です
はま寿司デビューテイクアウトしました
好きなのばかり選んで、44個もっ(貫だっけ??)
3000円しないのもいいです大満足でした