春分の日

彼岸の中日

 

お彼岸といえば

おはぎ

 

 

いやいや

春なので

ぼた餅と呼ぶのか

 

こんにちは

味噌汁とご飯が大好きな

漆の魅力を伝える漆職人

滋賀県長浜市で漆の仕事をする

うるしバカの渡邊です

 

実は和菓子も大好きなんです

 

春はぼた餅

秋はおはぎ

と呼ぶとか言われていますが

僕は一年中おはぎって呼んでます

 

おはぎの由来は

小豆の形が

萩の花に似ているからとか

 

お彼岸に

おはぎを

ご先祖様にお供えするのは

小豆の赤には邪気を払う効果があるとされるのと

貴重であった砂糖を使うおはぎをお供えすることで

ご先祖様に感謝の気持ちを伝える

という意味があります

 

萩は秋の花なので

春は牡丹の花に見立てて

ぼた餅と呼ぶこともあったり

 

夏は夜船

冬は北窓

と呼んだり

 

季節ごとに名前のあるおはぎ

風情があっていいですね

 

ちなみに

夜船と呼ぶのは

おはぎを作るときには

餅のようにつくことはせず

ご飯を潰してつくるので

音がでない

 

音がでないので

近所の人でも

いつおはぎを“ついた”かわからない

夜は暗くて

舟がいつ“着いた”かわからない

『夜船』にたとえて

夜船と呼ぶようになったとか

 

冬に北窓と呼ばれるのは

北にある窓からは月が見えない

おはぎは搗くことをしないから“つく知らず”

転じて“月知らず”となることから

北窓と呼ばれるそうです

 

 

わが家も

和菓子屋さんで買ってきたおはぎを

仏壇に供えて

そのお下がりをいただきました

 

赤は邪気を払うということを信じて

朱漆塗りのお皿に盛っていただきました

 

 

ちょっと器にこだわることで

お菓子をいただく時間が

ちょっぴり贅沢な豊かなひとときになります

 

ちなみに

菓子切りの黒文字は

木に独特の香りがあり

魔除けの意味があると言われています

 

 

日本文化の和菓子

食べ物そのものや

道具にも

いろいろ意味があって

興味深いですね