「基本」と「反復」の大切さを学ぶ~野球知識検定~ | 山本祐香オフィシャルブログ「YUUKA★のBLOG」

 昨日、大正大学にて野球知識検定4級を受けてきました。



 野球知識検定 とは、その名の通り野球の知識を認定するものです。

 現在は6~2級まで受検することができ、いずれは1級まで作られるようです。



 6級と5級は同じ問題で100問全て過去問題集から出題されます。

 70%以上正解すれば6級、90%以上正解すれば5級合格となります。


 4級は過去問題集から約70%出題で残りは初見問題となり、70%以上正解で合格。



 全て四択です。



 3級も過去問題集から約70%出題されますが、記述問題も出て少し難しくなり、2級は全ての問題が過去問題集外から出題されるとのこと…



 この検定は株式会社マスターズリーグが主催しています。

 そのため、出題内容も最近のことよりも歴史を感じるものが多く、受検者は年齢が若ければ若いほど当時のことを知らないため難しく感じると思います。



 私でさえONが現役の時は生まれていないんですから。

 例えば、


 Q.1971年の日本シリーズ第3戦。王貞治(巨人)が山田久志(阪急)からサヨナラ本塁打を放ち、そのシリーズの行方を決定付けた。この試合9回まで山田と投げ合い阪急を1点に抑えていた巨人の投手は?




 え…




 正解は【関本四十四】なんですけどね、この問題初見じゃわかりませんよ。1971年のことですもの。



 

 とはいえ、6・5級は暗記すればいいだけなので誰でも合格できます。

 4級も過去問題集からの出題を一問も間違えなければギリギリ合格できます。



 ということで、私も4級受かっているハズ!!






 試験後はプロ野球界のレジェンドがトークショーをしてくれるのですが、今回は西武の黄金時代をささえた石毛宏典さんでした。

 (ちなみに、昨年の12月5級を受検したときは駒田徳広 さんでした)



 質問コーナーで質問をしたら、サインボールを頂いたのでボールとともにお写真を。






 マスターズリーグで石毛さんは「札幌アンビシャス 」所属なので、札幌アンビシャスのボールでした。







 「人の話は一番前で聴く」ことを信条としているワタクシ、前回の駒田さんのときと同様一番前の席をゲット。




 今回もタメになるお話をたくさん聴きましたよ。

 全部書きたいくらいですが、とんでもなく長くなるので抜粋していくつか書きますね。

 特に、野球に限らず全ての分野に役立ちそうな部分を。





 石毛さんは西武の黄金時代を彩った一人ですよね。

 当時森監督は、130試合全試合の前に選手に一分間スピーチを課していたそうです。



 みなさん試合の中で思ったことなどを言っていたようなのですが、毎日スピーチをしているとネタがなくなってくるそうです。

 同じような内容、同じような語彙になってきちゃうんでしょうね。

 そこで、何かネタがないかと新聞や本、映画などをたくさん観るようになったそうです。


 

 そうやって様々な視点からいろいろなことを考えて、それを一分間スピーチで発表するわけですが、「言い方」にも気を付けていたそうです。

 「~すべきだ」という攻撃的な言い方はしないで、「今日からは~していきたい」と自分に語るように話すことを心掛けたとのこと。

 そうすると周りは素直に自分もそうしようと思ってくれる、ということのようです。

 本当にその通りですよね。



 この一分間スピーチというのは、アナウンサー養成講座などでも毎日するように言われることなのですが、全ての人にとってとてもいいことだなと思います。

 思いついたまま言ってもいい、一週間ごとにテーマを決めてもいい、誰も聴いていなくてもいい。

 とにかく毎日何かについて一分間話すことを続けると、まとめる力がつき、話す力がつき、自分の中でいろいろなことが整理できてすっきりできる、と思うのです。

 さらに石毛さんのおっしゃるように、スピーチのネタを探すためのアンテナが鋭くなり、いろいろなことに目がいくようになるため、引き出しも多くなる。



 ここしばらく一分間スピーチをしていなかったな、と反省し、また今日からやることにしました。







 それから、「一生懸命頑張っても上達しない人」についてはこんなことをおっしゃっていました。



 「ポイント」がずれた練習を続けていてもプロにはなれない。



 方向性はあっているんだけど、ちょっと違うんだよな~、という感じですよね。


  

一番たちが悪いのは、その練習が正しいと信じ込み、間違いを指摘しても修正しようとしないことだそうです。

 何が正しく何が間違っているのかを判断することは難しいですが、結果を出している人が正しいと思う練習方法は信じてやってみる価値がありますよね。

 そして、私は個人的に「石毛さんがおっしゃった練習方法はきっと正しいんだろうな」と思ったのですが、それには理由があります。



 石毛さんが


 持って生まれたものの差は仕方ない

 反復練習をして習慣にすることで克服できる


 とおっしゃったからです。



 天才肌の人の指導って、どこかちょっとずれてしまうところがありますよね。

 でも石毛さんはそうではなかった、練習の工夫でトップクラスの選手になったんだと思いました。




 野球の申し子のような恵まれた体格やセンスの持ち主っていますよね。

 もちろんプロとしてやっていくには練習もたくさんするでしょうが、ある程度「感覚」でこなしてしまう人、例えば糸井選手のような。



 先日、TVのインタビューで「流し打ち」について語ったスワローズの畠山選手と山田選手が比較例としてはわかりやすいかも。



 どちらも右打者で、普通にバットを振りきってヒットにするとすれば左方向に球が飛んでいくことになるわけですが、右方向へのヒットもとても多い。

 その理由について、畠山選手は「右に打ちたいときはこのようにしている」という技術的なことを語ったのですが、山田選手は「打ってみなければわかんないっす」と言っていました。

 山田選手は天才肌なんですよね。もちろんあの素晴らしい結果は日々の練習があってのものではありますが。

 畠山選手も素晴らしい選手ですが、山田選手のような感覚は生まれつき持ち合わせていない。



 石毛さんがおっしゃっているように、人にはこのように持って生まれたものの差があるわけです。

 では、その差を埋めるためにどうするか。



 「筋肉に記憶させる」



 私たちは毎日寝る前に歯を磨きます。

 毎日やっていることなので、たとえ考え事で頭がいっぱいになり歯磨きをしていることが頭から消えていたとしても勝手に手が動いていたりしますよね。

 私なんていつもお風呂で長い間考え事をしちゃうけど、気づいたら全部洗い終わっていますよ(笑)



 このくらい筋肉が動きを覚えこむまで「反復練習をする」ことが大切だと石毛さんはおっしゃっていました。



 石毛さんはプロ一年目のキャンプのとき、広岡監督に泊まっているホテルの廊下でしごかれたそうです。

 ホテルの廊下を転がした球をグラブで捕って投げる。

 これを毎日毎日繰り返したおかげで、58歳になった今でも筋肉が動きを記憶していてスムーズな守備ができるそうです。



 何よりも必要なのは「基本」なので、「基本」を反復練習することが重要だとおっしゃっていました。



 現在、千葉商科大学付属高校野球部のテクニカルアドバイザーをされているため、月二回指導しているそうです。

 まず、石毛さん本人がやって見せて、自分のように上手くなりたい人だけに指導するとおっしゃったそうです。

 部員数は40人ほどでそれほど強くない野球部、みんながみんな野球が上手くなりたいと思って部活をやっているとは限らないと思ったからだそうですが、全員が指導を受けたいと言ったそうです。



 そこで、バッティングのドリル、守備のドリル、走塁のドリルなど全ての基本のドリルを作り、次に来るまでにこれをひたすら反復練習をするようにと伝えたそうです。

 少しでもダメならやり直しをさせ、妥協せずに正しくきちんとやらせるようにと、先生にも言って。



 石毛さんは、「やらされてきた」ことで上手くなったとおっしゃっていました。

 やらされるからやりたくないこともやってこられた、褒めて育てるなんてありえない、と。



 今は褒めて育てる時代なんて言われていますが、確かに褒められてもやりたくないことはやれないですものね。

 やりたいことはもっともっと上手くなる可能性はありますが。



 そして石毛さんは、松中選手、小久保選手、松井秀喜選手などプロの中でもトッププレーヤーの名前を挙げて、みんな不器用だけど誰よりも反復練習をしたからあのように活躍できたとおっしゃっていました。



 納得。

 改めて「基本」と「反復」の大切さ、それで身につけたモノは一生モノだということがわかりました。







 それから、西武黄金時代のチームワークについて受検者から質問されたときは、こんなことをおっしゃっていました。




 あの頃の西武はチームワークなんて誰も考えていない


 まずは自分のポジションを確保すること、役割を全うすることが大切

 自分の食い扶持を稼ぐことが優先


 これを大前提にして、自分がチームにもたらせるものを考え

 余ったお金があれば慈善事業など人のために使う

 







 うん。プロだ。




 最近石毛さんが読んだ本にも同じようなことが書いてあったそうです。



 電車で一つ席が空いていたら座りましょう。

 そして、年配の方や妊婦さんなど席を譲りたい人が乗ってきた譲りましょう。

 もしその席を空けたままにしていて別の人が座り、その人が席を譲らなかったら元も子もないからです。

 まず自分の席を確保することで、周りのためにも何かができます。



 というような内容だったそうです。





 うん。そうだ。






 これ以外にももっともっといろいろなお話をしていただいたのですが、もうすでにとても長い記事になってしまいましたので、この辺で終わりにします。



 マスターズリーグのみなさんは本当に良い方ばかりで、お仕事でもいろいろご一緒できそうなところも見えてきたので、これからいろいろ企画していけたら良いなと思っています。







 帰りは一人カフェでゆったりと過ごしながら、来年の目標などを決めたりして。






 2014年もあと半月、実は一週間ほどずっと風邪をひいていまして、やりたいことが全然できないまま時が過ぎています(;´・ω・)



 今年中に歯医者と美容室と整体と子宮がん検診と顎関節症の病院に行きたい!



 ではではラブラブ



☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

スワローズファンのための番組!

『笑福亭べ瓶のスワローズ一色!!』

毎月第二、第四月曜21:00~23:00


------------------------------------


“三度の飯より野球が大好き”山本祐香が

野球のことだけを語った60分!

アーカイブはこちら↓

『野球女子のお部屋へようこそ!』

2014年5月14日(水)22:00~23:00O.A.

------------------------------------

79.1MHzかわさきエフエム

『晴れるYA!チューズデイ!!』

毎月第二火曜12:00~アシスタント出演!!

スマホ・PCでもお聴き頂けます♪

http://www.kawasakifm.co.jp/
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★