彼女はカウンターの向こうから


「ご苦労様。ジュースでもいかが?」


兄のお使いで集金をしていた私は

 

「コーヒー。ブラックで。」


当時、幼い私とオーナーママを務める彼女のファーストコンタクトでした。


「あの時、カップを両手で持ちフーフーするあなた、おかしかったわ。」


あの時も君は美しく微笑んだね。


後年、世を去る時までずっとずっと

私を見る目は憂いと慈愛に満ちていた。


ねえ、そんなにオカシイかな。