菅代表代行からの御指導 | 谷田川はじめオフィシャルブログ Powered by Ameba

菅代表代行からの御指導

 先日、民主党本部を訪ね、菅直人代表代行にお目にかかることができた。菅氏の後援会長を務められた故貴島正道氏の甥にあたられる八木信一氏(成田市の在住)のお導きによるもので、40分以上にわたり、いろいろとご指導を賜った。

 「国会議員の大事な仕事は何だと思う ?」といきなり質問された。「法律を作ることです。」と答えたが、「それだけでは、50点だ」とのこと。以下はその後のやりとりを記した。

 谷田川  「行政をチェックすることですか ?」

   菅   「違う ! もっと分り易く。」

 谷田川  「有権者の意見を聞いて行動することですか ?」

   菅   「そんな抽象的なことではなくて。」

 谷田川  「では何でしょうか ?」

   菅   「総理大臣を選ぶことだ。」

 まさにコロンブスの卵だった。日本国憲法の大きな柱は国民主権だが、国民は直接総理大臣を選べないので、それを国会議員に託しているのだ。そして、国会は国権の最高機関と憲法に書いてあるが、これは、内閣や裁判所と違って、国会議員が国民から直接選挙されているからだ。そして、国会議員が大臣に就任すると、各省庁のトップになるのだが、国民の代表との意識が欠落し、官僚のいいなりになってしまう閣僚がいかに多いことか。菅氏は、厚生大臣を経験しているが、自分は国民から選ばれた大臣であると絶えず意識して、仕事をした。その姿勢が、薬害エイズ問題を解決へと導いたのだった。

 官僚が、実質的に支配している行政は、最近明るみに出た年金記録問題や税金の無駄使いに象徴されるように限界にきている。ここで、本当の意味での国民主権に立脚した政権を樹立しないと税金の無駄使いは無くせない。これができるのは、民主党だとの思いを強くした。

 菅氏の著書である岩波新書の「大臣」を頂戴した。熟読し、見識を深めたいと思う。