今年も残す所約1日となりました。
コロナで明け、幾度かの緊急事態宣言。変異株に怯えた日々。
皆さんにとってどんな1年でしたか?
私にとっても、正直生きた心地のしない1年でした。
なかなか神社や寺院に訪れることが出来ない年でもありました。
そんな中、今年最後にご紹介するのは神奈川県横浜市港北区にあります日吉神社です。
鎮座するのは、東急東横線日吉駅から徒歩で10分。
元住吉駅からも行けるのですが、少々遠いです(汗)
ただ、住吉神社や途中にある寺院を巡りながらであればそれほど苦にはならないかも知れませんよ。
慶應大学の日吉校舎は幼い頃から色々思い出がよみがえります。
かつて近隣の日能研に通っていた私。全国模試は必ず慶應大学で行われていました。
そして、CHAGE&ASKAの25周年のライブで慶應大学の学園祭に出演した際、ファンだった私はチケットが手に入り観に行くことが出来嬉しかったことを鮮明に覚えています。
それはさて置き、東急東横線日吉駅の改札を慶應義塾大学側に出て、左手に進みます。緩い下り坂を進み、仲の谷の交差点を右折。
少し歩くとまずは日吉神社の裏参道が、もう少し行くと表参道が現れます。
地形のせいか、見上げると長い階段が。初詣の準備がされているのか電燈がつけられています。
日吉神社の御祭神は、天照大御神です。
後由緒としましては創立年代は不詳ですが、いにしえより武蔵国橘樹郡矢上村(日吉)の鎮守様で、かつてはお伊勢さん信仰の神社で「神明社」と呼ばれていたそうです。
(天明五年(1758)に旧社殿が修造と伝えられている為、それ以前の創建であると推測できます)
昭和十四年(1939)、この地が日吉町になったことに因み、社号の「天照皇太神」を新しい町名から「日吉神社」へ改称したそうです。
少し急で長い階段を登りきると、境内が広がります。
立派な狛犬様が迎えてくださり、社殿に向かいます。
狛犬様は戦前に奉納されたものだそうです。
(手水舎はコロナ禍のため水は湧いていませんでしたので、申し訳ないのですが割愛させていただきました。)
もう初詣の準備は万全のようで、国旗も風にはためいていました。
拝殿を見上げると、とても綺麗にされていて青い空も相まって圧倒されるほどの造形美です。
今年をなんとか無事に過ごせたことの感謝と、来年も少しでも多くの場所を伝えられますよう助力頂けるようお願いをしました。
そして、社殿の左手には学問の神様・菅原道真公が祀られています矢上天神社が鎮座してました。
こちらは平成十四年(2002)に創建されたそうで、太宰府天満宮より勧請されたそうです。
創建は新しいですが、天神信仰でもある神牛像もあり、慶應大学を初め学校が沢山あるので、今では「日吉の天神様」と崇敬を集めているそうです。
私が伺った際も合格祈願でしょうか。絵馬がかけられていました。
私もまだ取りたいい資格や学びたいことがあるので、精進する事をお伝えしてきました。
帰る時、階段の上から日吉の街を見てみると、とても起伏があることを改めて感じました。
社殿の裏手に矢上川が流れていて、昔から氾濫や洪水が多かったようで古くからこの高台に鎮座していたことが窺えますね。
余談ではありますが、地名となった「日吉」ですが、東横線の向こう側金剛寺裏にある山王信仰の日吉権現からつけられたそうですが、こちらの日吉神社は伊勢信仰なので山王信仰との関わりは薄いそうです。
こういった組み合わせはなかなか面白いそうですよ。
金蔵寺につきましてはそれほど遠くないので、年が明けたらぜひお伺いしてご紹介したいと思っていますので、しばしお待ちくださいませ。
(以前、散策の途中に山門だけはカメラに収めさせていただいていました)
さぁ、もうすぐ2022年になります。巷では、色々なことが囁かれています。
こんな時だからこそ、沈着冷静に「正しく恐れて」行きましょう。
皆様、良いお年をお迎えくださいませ。